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ムクドリに春の到来@調布

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春先の移り行く気候について、三寒四温という言葉をよく耳にしますが、今朝はそれが実感できるような冷え込みでした。数日前は割合暖かい日が続き、春の到来が実感できる陽気だったのに、小雨混じりの天気になってしまったこともあり、駅までの道を震えながら歩いて来ました。
天気予報によれば、今週(3月第1週)は寒の戻りもあって、春が足踏みをしているようです。🎶春よ来い、早く来い♫....と、気持ちの中では強く念じながら、山野草が咲き乱れる季節の到来を待っています。
先日、調布市内の公園へ出掛けた折、芝生の上で仲良く行動するムクドリのペアを観察することができました。
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冬の間は、たくさんの群れで飛び回っていたムクドリですが、日足が伸びてきたこともあり、そろそろ繁殖時期に入ろうとしているようです。この2羽は周囲の群れの中では、その他大勢とは混じり合わずに、明らかにペアとして行動を共にしているようでした。
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この写真を撮影した日も、曇りがちで寒い一日でしたが、ムクドリのペアには一足早く、春の訪れがあったようです。邪魔をしないように、そんな様子を撮影させてもらいました。採餌している♀の様子を、♂が気遣いながら覗き込んでいるように見えます。
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この個体は、頭部から首周りにかけて、黒褐色の締まった色合いをしていて、頬の白色とのコントラストが目立ちます。全体的に色が濃いところから、ムクドリの♂になると思われます。
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こちらは、♀の個体になると思われます。上の写真の♂に比べると体全体が淡色です。頭部の黒褐色味が薄く、特に胸から腹にかけては少し濃い汚白色といった色合いです。
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ムクドリは全身濃褐色の色合いで、くちばしと脚がオレンジ色あるところが外形的な特徴ですが、雌雄で色の濃さに差があります。でも、腰の部分が白色であるところは、♂にも♀にも共通な特徴となります。
# by coffeeto | 2014-03-05 06:00 | スズメ目

雑木林のモズ@調布

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長年勤めた職場を、この3月いっぱいで定年退職することになります。お世話になった職場ですから、とても寂しい思いですが、これも定めというものです。リタイアしたら思う存分野鳥観察や自然観察、そして山歩きを楽しみたいと思うのですが、働けるうちは第二の職場でお世話にならなければなりません。カレンダー通りの仕事になると思いますから、週末だけの楽しみは今までと変わらないことになります。
先日、足を運んだ公園で地元の人に聞いたところ、昨年はビックリするくらいたくさんのイカルやコイカルがいて楽しめたのに、今年は野鳥の姿が少なくシメの姿も見えないと嘆いていました。でも、芝生広場にはカワラヒワが大きな群れで下りていました。ムクドリやツグミもたくさん見ました。帰りがけに通り抜けた雑木林では、ここを縄張りにしているモズが、元気に飛び回っていました。
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この個体は、過眼線が茶褐色であり、胸からお腹にかけて網目模様のような斑があります。また、初列風切には白斑がありませんから、モズの♀であることが分かりました。枝に留まっては、枯葉の落ちた地面に飛び降ります。かなり頻繁に飛び回っていますから、きっと餌となる虫が動き始めているのだと思います。
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すっかり葉の落ちた雑木林でしたから、見通しがききます。そんなに広い範囲ではありませんから、獲物を狙って忙しく飛び回っても、どこに留まっているか探し易くて助かりました。暫くこのモズ♀と遊んでもらうことができましたから、退職間近のコーヒー父さんですが、寂しさも紛れてまんざらでもありません。
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🎶モズが枯れ木で鳴いている♫....そんな歌のフレーズが浮かんできそうな情景ですが、このモズ♀は鳴くこともなく、忙しく飛び回っていました。こうして見ると、とても可愛い顔をしています。
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モズが留まったこの樹は、枯れた細い枝の先にたくさんの細かい実がついています。よく分かりませんが、キブシかイイギリの仲間のように思えます。
このモズ♀は、雨覆いの各羽に白い羽縁が明瞭に認められることと、下くちばしが全部黒色ではなく、基部が肉色をしているところから、第1回冬羽であることが分かりました。
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そういえば、このモズ♀とは先ほどから暫く遊んでもらっていましたが、何回も地面に舞い降りては樹上に飛び上がる動作を繰り返していたのに、一度も獲物を食べるシーンを見ていません。あんなに何回も飛び降りていたのに、ちゃんと獲物にありつくことができなかったのでしょうか..?後から写真を見ながら、そんな心配が浮かんできました。
# by coffeeto | 2014-03-03 06:00 | スズメ目

ミヤマホオジロと遭遇@調布

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この2月は、2週続けて週末に大雪が降り、どこへも出掛けられなかったので、ブログの書き込みに窮しています。野鳥観察のブログは、まだ写真のストックがありましたから、何とかやり繰りができましたが、自然観察のブログはネタが尽きてしまいました。....というわけで、昨年も足を運んだ都内の公園へ、自然観察のネタ探しに出掛けてきました。
前週に降った大雪がまだ所々に残っていましたが、雪が消えた所では、セツブンソウフクジュソウロウバイなど、春の野山を彩る山野草がそろそろ咲き始めていました。良かった、これで主目的であった自然観察には少し収穫がありました。
野鳥観察はあまり期待していなかったのですが、セツブンソウの写真を一緒に撮っていた方から、「園内にミヤマホオジロが出ていますよ。」と、とても嬉しい情報を頂きました。これを逃す手はありません。
窮すれば通ずではありませんが、お陰様で拾い物のミヤマホオジロの写真を撮ることができました。そのせいか、眉斑と喉の部分に出ているレモンイエローの羽が、ひときわ綺麗に見えました。
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セツブンソウの撮影を早々に切り上げて、教えて頂いたポイントに直行しましたが、2名のカメラマンが撮影している向こう側から飛び立つ小鳥が見えました。聞けば、それがミヤマホオジロだったようです。何処かへ飛び去ってしまいました。仕方ありません、暫く我慢比べです。また出てくるまで待つ時間が、とても長く感じました。
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降り積もった雪の手前に降りていました。こんなところで餌探しをしていたようです。急いで三脚を据えて撮影開始です。撮った写真を確認すると、くちばしに植物の種か実のようなものを咥えていました。
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山野草観察のために足を運びましたが、現地でありがたい情報を頂き、思い掛けない収穫を得ることが出来ました。このミヤマホオジロは、1週間ほど前から確認されていたようです。2個体いたという話もありましたが、私が観察したのはこの♂の個体1羽だけでした。
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ひとしきり地面で餌探しをしていたミヤマホオジロが、舞い上がって枝先に留まってくれました。地面に降りているのが殆どですから、枝先に留まったところを撮影するのは、骨が折れます。
飛び去っても暫く待つと戻ってくれました。この辺り一帯を活動範囲としているようですが、どこへ出てくるか見つけるのが大変です。
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一昨年は、那須で間近に撮影できましたから、ミヤマホオジロ@那須と︎いうタイトルと、ミヤマホオジロの餌獲り@那須というタイトルで、それぞれ紹介させていただきました。その時は、群れで行動していましたから、♂も♀も一緒に撮影できてとてもラッキーでしたが、今回は♂だけですからちょっと寂しいです。
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たまたま近くの枝に留まってくれましたが、完全に枝被りです。なかなか思うような写真を撮らせてくれません。でも、簡単に撮影できたら面白味はないんでしょうね。いつかは頭の中に描いた理想のショットが撮れることを念じながら、野鳥写真の醍醐味を味わっていきたいと思います。
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この写真も、前景の枝被りがうるさいですが、羽の模様に注目すると、頭部と顔面と後頸が黒色で眉斑と喉が黄色です。また、背面は茶褐色ですが、首筋や肩羽の辺りに灰色の羽があるのもミヤマホオジロの特徴です。英名では、Yellow-throated bunting とされていますから、直訳すれば “喉が黄色いホオジロ” ということになりますね。
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ミヤマホオジロは冬鳥ですが、今年の関東地方の大雪にはビックリしたことでしょう。きっと、山で餌が拾えなくなり、こんな都内の公園に下りてきたんだと思います。でも、お陰で予期せぬ遭遇となったわけですから、この大雪には、ミヤマホオジロと遭遇できた分だけ感謝しておきます。
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今回のミヤマホオジロは、何度か枝に留まってくれましたが、撮影した写真が全て枝被りとなってしまいました。地面で餌を探している姿も良いのですが、できれば枝留まりのスッキリした写真が撮りたかったですね。
# by coffeeto | 2014-02-28 06:00 | スズメ目

ツグミ、ツグミ、ツグミ@前橋

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赤城山へ行ってスノーシューハイクを楽しみ、中腹の林道周辺で野鳥を探し、その後、麓の公園を回って自然観察をしてくるという、盛り沢山のスケジュールを立てました。出掛けてきたのが2月11日(火)の建国記念日のことでした。直前の週末は大雪で何処へも出掛けられず、この日にしわ寄せです。一泊二日の予定が組めたら、もっと余裕を持って楽しんで来られたのでしょうが、この日は飛び石の祝日ですから、日帰りの日程で遣っ付けて来なければなりません。強行スケジュールとなりましたが、午後から回った麓の公園で、何種類かの野鳥写真を撮影することができました。
公園を一回りして、駐車場へ戻って来た時、枝先に留まったままじっとしているツグミを見つけ、たくさんの写真を撮らせて貰いました。でも、今回このツグミの紹介だけでは芸がないので、これまで紹介してきた過去の記事も参照しながら、ツグミ特集のつもりでまとめてみたいと思います。
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さて、このツグミですが、大雨覆の各羽に注目すると、羽縁に白い縁取りが認められるので、第一回冬羽であると思われます。先日、奥日光で撮影したズミの実とツグミの記事で紹介した個体は成鳥と思われますから、その違いをちょっと比較してください。
また、雪にも負けず~ツグミとして紹介した個体も、大雨覆に白い羽縁が認められますから、第1回冬羽と思われます。参考にしてください。
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上空を気にするように見上げていますが、何か飛来したのでしょうか?
このツグミの羽衣は標準的な色合いだと思いますが、ツグミの羽衣の濃淡には個体差が多いですね。
以前、冬鳥ツグミとして紹介したのは色の濃い個体でした。あまりサンプルはありませんが、花畑のツグミとして紹介した個体は、少し色が淡い部類に入ると思います。また、亜種ハチジョウツグミというのもいて、こちらは胸の斑が赤っぽいところが特徴です。
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ツグミはそもそも冬鳥として我が国に渡来しますが、同じ仲間の中には、夏鳥として渡来してくる種類もいます。戸隠森林植物園のマミジロとの出会いや、栃木県下で観察した渓流沿いのクロツグミがそうですね。
また、同じく戸隠森林植物園で観察したマミチャジナイは、春と秋の渡り途中に多く観察できる種類になります。
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ツグミと同じく冬鳥として観察できる仲間として、シロハラが近いを紹介させてもらいました。また、迷鳥として観察することができたノハラツグミは、情報を貰って足を運んだ多摩川の河川敷で観察することができました。1年を通して観察できる種類としては、落ち葉を掻き分けるトラツグミなどがいます。
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同じツグミの仲間の中で、漂鳥として観察できるのは繁殖するアカハラで紹介していますが、アカハラは夏は高原で繁殖して、冬場は里へ下ってきます。でも、これとよく似たオオアカハラかなで紹介した個体は、冬鳥として渡ってくる亜種になります。また、島しょ部だけに観察することができる亜種として知られている、八丈島のアカコッコも紹介させてもらっていました。
# by coffeeto | 2014-02-26 06:00 | スズメ目

公園の野鳥@前橋

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私が野鳥写真を撮影する時の機材は、オリンパスのフォーサーズ機であるE5+300mmf2.8+EC14の組み合わせを常用しています。フォーサーズは、35mm判の機種に比べると軽量なのが売りですが、三脚に載せたまま担いで一日中歩き回っていると、さすがに身体に堪えます。そこで、更に軽量化したシステムとして、マイクロフォーサーズに移行したいと思っています。でも、今使っているサンニッパに匹敵するような、望遠レンズが無いのが玉に瑕でした。
しかし、先日「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4 PRO」が発表されました。発売予定は来年ですが、これは朗報です。35mm判に換算すると 600mmF4相当の超望遠レンズになりますが、マイクロフォーサーズですからかなり軽くなるでしょう。おまけにオリンパスのPROシリーズの描写性能はとても高く評価されているうえ、防塵防滴の仕様ですから、野鳥写真には打ってつけのレンズになると思います。
手持ちのマイクロフォーサーズ機のE-M5と組み合わせれば、行動範囲が更に広がってくれるものと期待が広がり、来年の発売が待ち遠しい、とても嬉しいニュースでした。
ところで、先日、赤城山へ遊びに行って、午後から麓の公園を回ってきましたので、そこで撮影した野鳥を紹介します。まず最初は、彩りも綺麗であったシメです。日当たりの良い、谷地の林で撮影しました。この個体は、目先が黒く、頭部の茶色が色濃く見えますから、♂の個体であることが分かります。
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この日(2月11日の建国記念日)は、朝から赤城山の覚満淵でスノーシューハイクを楽しみ、その後、日帰りですが何ヶ所か回って、野鳥観察まで楽しんでこようという強行スケジュールでした。時間的に余裕がなく、午後に足を運んだ公園では、駆け足で回ることになってしまいました。そのため、落ち着いて撮影できたわけではありませんが、車を停めた駐車場のすぐ脇で、モズを撮影することができました。
この個体は、過眼線が黒くなくて、胸から腹にかけて網目模様があることから、♀の個体であることが分かります。
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公園内の谷筋に面する斜面林には、積雪がまだ10cm以上残っています。シジュウカラの群れが飛び交っていました。積雪のため、地面で餌取りができませんから、樹上を元気に飛び回っています。
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日当たりが良い場所ですから、この斜面では雪が溶け去っていました。降り積もった枯葉の上を、1羽のビンズイが歩き回っていました。背面はオリーブ褐色で、胸から腹にかけて黒褐色の太い縦斑が目立ちます。耳羽の部分にある小白斑が、ビンズイを識別するポイントですね。
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ジュリリ、ジュリ、ジュリと鳴き交わしながら、エナガの群れがやって来ました。今まで静かだった公園が、急に賑やかになってきました。白と黒の配色の中に、ピンク色の羽が混じった可愛い姿が、枝先で踊っているようで、見ていても楽しくなってきます。
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完全に逆光の状態でした。私がいる場所からは、シルエットの中に影絵のような鳥影しか見えません。少し大きめな鳥でしたが、種類は全く分かりません。露出補正を思いっきりプラス側に回し、4コマほど撮影したところで飛ばれてしまいましたが、何とかアカハラと分かる状態で写っていました。撮影後にまた補正してみましたが、これが精一杯でした。
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アカハラがいたらシロハラにも出てもらいたくなります。谷筋の向こう側の雪が残った斜面で、隠れるように様子を伺っていました。ちょっと距離がありましたから、あまり大きく撮影できません。少し近づこうと思ったところで飛ばれてしまいました。
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雪の中に頭を出している切り株の上に、アオジが乗っていました。頭部が暗緑褐色で、目先が黒いですから、これは♂の個体になります。手前に被ってしまった枝が邪魔ですが、すぐに飛ばれてしまいました。
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最後は、氷の上に並んでいたカルガモのペアです。ここまで紹介した写真を撮影した公園とは別の公園です。....産地偽装があるといけませんから念のため....この写真は、オリンパスのマイクロフォーサーズ機であるE-M5+ED 75-300mm F4.8-6.7を使って、手持ち撮影したものです。E-M5は5段階分のボディー内手振れ補正が付いているということですが、手持ち撮影では歩留まりが悪いですね。
# by coffeeto | 2014-02-24 06:00 | 野鳥