全身に濃淡がほとんどなく、灰褐色のモノトーンで構成されています。まさにカフェオレみたいな色合いをしているこのカモメが、ワシカモメの第1回冬羽です。 ワシカモメは頭の大きさに比べて、くちばしが真っ黒でがっしりしているところが特徴ですが、この個体はそんなに大きく見えませんね。たぶん雌の個体であると思います。カモメの仲間は雄に比べて雌が小さいとされています。 それから、脚が赤黒いところも特徴となります。 この写真を見れば、初列風切も雨覆も、背中や腰、尾羽のすべての羽に、濃淡差が殆ど見られない灰褐色であることが分かりますね。 右端に写っているのは、ウミネコの第1回冬羽ですが、尾羽と風切羽の黒さが際立ちます。 それぞれのカモメの初列風切に注目してください。セグロカモメは黒褐色で、オオセグロカモメは茶褐色でしょう。それに比べてワシカモメは灰褐色であることがよく分かります。
by coffeeto
| 2006-10-29 18:48
| チドリ目
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