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冬羽のアカエリカイツブリ@銚子

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アカエリカイツブリという名前は、夏羽の時に首から胸にかけて赤褐色に換羽するところから、この名前が付けられていますが、冬羽では、この写真のようにあまり目立たない羽衣をしています。その名前の由来はよく分かるのですが、では何故、夏羽と冬羽では羽衣に差が出るのでしょうか?....繁殖期を迎える夏羽では、♂は番いの相手を探すため、より目立つ羽衣で♀の気を引くというのは、スズメ目のオオルリやキビタキなどを見ればはよく分かります。チドリ目でもエリマキシギなどはそうですね。でも、カイツブリの仲間は♂も♀も同じような姿の夏羽に換羽しますから、異性の気を引くためという説明がつきません。
カモの仲間は、冬羽の間、♂はとても綺麗な羽衣をしていますが、夏の繁殖期の頃は完全換羽して、全く飛べなくなるので、目立たない羽衣に換羽します。これもその理由が頷けるものです。
それではカイツブリの仲間は、何故♂も♀も、夏と冬のシーズン毎に換羽するのでしょうか?....何かの必然性があって、そのように進化してきたものだと思いますが、私にはその理由がよく分かりません。
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この日訪れた漁港では、船溜まりの岸壁のすぐ脇に、冬羽のアカエリカイツブリが浮かんでいました。すぐ足下に浮かんでいるところを撮影できましたから、このように画面いっぱいのアップの写真が撮れました。
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さて、この写真では、アカエリカイツブリの脚の様子が分かると思いますが、カモ類やカモメの仲間のような水かきがありません。このように、足指が分かれている形状を弁足(べんそく)と言います。ちなみにカモ類の水かきのような足指は、蹼足(ぼくそく)と言うのだそうです。
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やや後方から撮影したこの写真では、お尻の下に弁足を広げているのが見えますね。このように、体の一番後方部分に足がついていることで、カイツブリは効率よく推進力が得られているとのことでした。
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この写真は、正面から撮影したものですが、頭部の形状だけを見ると、何だか冠羽の形状からして、冬羽のカンムリカイツブリのように見えてしまいます。アカエリカイツブリの頭部は、かまぼこ型だとばかり思っていましたが、このような冠羽があったんですね。
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さて、こちらは大きな魚を捕まえて、飲み込むのに四苦八苦しているところで、文字通り目を丸くして悪戦苦闘しているところです。
ふと気が付いたのですが、虹彩が黄白色をしていますよね。上の写真の個体は眼が暗色でしたから、ここだけ見ると何だか違う鳥のように思えてしまいます。
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このアカエリカイツブリは、捕まえた魚を何回も咥え直しながら飲み込もうとしていましたが、なかなか上手くいきません。....上手く飲み込めたかどうか、最後まで確認できませんでした。....それにしても、この虹彩の違いは単なる個体差?それとも亜種の違いでしょうか?
by coffeeto | 2014-03-20 06:00 | カイツブリ目
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