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洋上のアビ@長生

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新年最初の三連休に足を運んだ九十九里浜は、とても冷たい風が吹き付ける厳しい環境でした。シーズン中であれば、サーファーの姿でいっぱいになる海岸なのでしょうが、さすがにこの日、サーフボードに乗っている人は、ほんの少ししか見かけません。そのせいか、沖合いにはたくさんの海ガモが、群れを作って波間に浮かんでいました。だいぶ距離がありましたが、久しぶりに見る海ガモたちでした。
野鳥写真の知り合いから情報をもらって、はるばる九十九里浜まで出かけてきたのは1月11日(土)のことでした。一番のお目当てはアラナミキンクロでしたが、当日はビロードキンクロばかりで、あとはクロガモとウミアイサが少しです。でも、半日滞在している間に、このアビが2度も近くに出てくれました。思いがけない収穫でした。
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このところ、山の小鳥たちの写真を撮るために、海へ足を運ぶことが少なくなってしまいました。ここに来なければ、海ガモはおろかこのアビにも会えなかったわけですから、今回の情報は久しぶりに海へ目を向けさせてくれる、貴重な情報になりました。それでなければ、この三連休はきっとまたスノーシューハイクで、雪原を歩き回っていたものと思います。
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このアビは、周囲にいる海ガモに比べると体が大きい上に、色も白っぽいですから、水面に浮かんでいるとよく目立ちました。ただ、周囲にはとても紛らわしい、アカエリカイツブリやミミカイツブリもよく出ていましたから、見分けるのも大変です。
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図鑑を確認すると、アビは冬鳥とされていますが、関東地方ではあまり観察する機会がありません。越冬中はあまり群れを作らず、単独行動をすることが多いようですから、余計に見つけ難い鳥になると思います。近年、その数が減少しているということです。アビの写真を撮影するのは初めてですから、今回撮影できたこの写真は、私的には貴重な記録になりました。
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背面に注目すると、暗灰色の地にたくさんの白斑があります。これがアビの冬羽の特徴で、同じ仲間のオオハムやシロエリオオハムにはこの白斑がありませんから、分かりやすい識別ポイントになります。
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九十九里浜の教えてもらったらポイントに着くと、海ガモたちは浜辺から数100mは沖合に浮かんでいました。私のOLYMPUS E-5 と300㎜F2.8 + EC14の組み合わせでは、とても歯が立ちそうもありません。ちょうど沖に向かって突堤が伸びていましたので、その一番先端から撮影しました。たまたま、近くにアビが出てくれましたが、それでも距離は100mくらいはあったと思います。あまり鮮明な写真は撮れませんでしたが、とても嬉しい発見でした。
by coffeeto | 2014-01-22 06:00 | アビ目
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