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三番瀬のメダイチドリ

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今日(9月9日)は、あしだち(足立・自然にふれあう会)の探鳥会が千葉県船橋市の三番瀬で実施されました。日陰に入ると、さすがに秋の風の涼しさを感じるようにはなってきましたが、それでも炎天下の浜辺には日陰などあるはずもなく、とても暑い中を参加された皆様、大変お疲れ様でした。今日の探鳥会では、他の2人の人と幹事役を仰せつかっていたのですが、この写真は先週、幹事3名で下見に行った時に撮影したメダイチドリです。
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メダイチドリは旅鳥ですから、今がまさに観察の旬ということになります。この個体は成鳥♂ですが、過眼線や前額部の黒色が薄くなり、頭頂や前胸部のオレンジ色も色あせているようですから、そろそろ夏羽から冬羽に換羽し始めているところだと思います。
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観察していると、メダイチドリの群れの中で、2羽の個体が小競り合いを演じてくれました。餌の取り合いであったのか、縄張り争いであったのか、それとも単なる遊びであったのか、その理由は当人(鳥)同士に聞いてみるしかありません。
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この争いは、どうやら右側の個体が優勢であったようです。左側の個体は急いで現場から離れていきました。
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後から気が付いたのですが、左側の個体はゴカイのようなものをくわえているようです。
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さて、ここで争っていた2羽について羽衣の違いについて注目したのですが、右側の個体の頭頂部の模様に注目すると、褐色地に白い縦斑がたくさん認められます。左側の個体の頭頂部は、一様な褐色です。そうすると、ここからは私の勝手な想像ですが、右側の個体は幼羽から冬羽に換羽途中であり、左側の個体は成鳥冬羽ではないかと、そのように思いました。
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この個体は、雨覆いの各羽に白い羽縁が認められるところから、メダイチドリの幼鳥と思われます。しかし、肩羽から大雨覆にかけては、既に冬羽に換羽していることが認められますから、幼羽から第1回冬羽に移行途中の個体であると思われます。
by coffeeto | 2012-09-09 22:24 | チドリ目
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