タグ:タカ科 ( 71 ) タグの人気記事

海岸のミサゴ@長生

f0055184_2203410.jpg
九十九里浜の浜辺から突堤が長く飛び出していました。この日は、その先端から沖合に浮かぶ、海ガモ達の写真撮影に夢中になっていました。かなり距離があるので、ピントの確認をしようとファインダーから目を離そうとしたとき、上空を飛ぶ割合大きめな鳥影が視野をかすめました。咄嗟にワシタカだと判断できましたから、そのままファインダー越しにあとを追うと、ミサゴの姿が飛び込んできました。そのままシャッターを押して撮影したのですが、画面の左上に寄ってしまいました。幸い見られる程度にピントが合っていましたから、何とかトリミングすることができました。
しかし、発見から撮影までほんの一瞬の出来事でしたから、とてもラッキーなワンショットでした。
f0055184_220574.jpg
その後、ミサゴは何度か姿を見せてくれましたが、いずれも少し離れたところを飛びましたから、カメラでピント合わせに苦労しながら撮影しました。ここからの写真は、ちょっとトリミングしてあります。
f0055184_2202738.jpg
この日、九十九里浜には、海ガモを観察しようというたくさんのバーダーや野鳥カメラマンが集まっていました。皆さん、沖合に見え隠れする海ガモを熱心に観察していましたが、意外に上空を飛翔するミサゴにはあまり感心がないようです。私が上空に向けてシャッターを切ると、気が付かれた方が何名か観察する程度でした。あまり興味がないのでしょうか?
f0055184_220082.jpg
ミサゴは魚を獲ってこれを餌としますから、タカの仲間の中では、ちょっと変わった習性を持っています。したがって、海岸や河川、湖沼などが生息域になりますが、海洋性のタカというイメージが強くあります。そのせいか、カモメやミズナギドリの仲間のように、体の大きさに比べて翼が少し長いという特徴があります。
f0055184_2221624.jpg
ミサゴの♂と♀を識別するのは、喉の部分にある褐色斑で判定します。♂の方が褐色の帯が細く、♀の方が幅広い傾向があるようです。そうするとこの個体は、褐色斑があまり太くありませんから、♂になると思います。
f0055184_2201156.jpg
ミサゴは、全長57cmということですから、ハシブトガラスとほぼ同じ体型です。でも、翼が長いですから、カラスより大きいように見えます。
[PR]
by coffeeto | 2014-01-23 06:00 | タカ目

夕陽に映えるチュウヒ@香取

f0055184_1540665.jpg
平成25年12月最後の三連休を利用して、銚子漁港へカモメ類の観察に出掛けてきました。好きなカモメ観察ですから、通常であれば夕方暗くなるまで現地で観察を続けているのですが、今回は戻る途中で、利根川沿いのアシ原を舞うタカ類の観察もしてみようと思いました。そんな訳で、銚子漁港を午後2時過ぎには出発して、いつも銚子通いの際に使っている利根川沿いの道を逆にたどり始めました。
小見川大橋の辺りは、利根川に沿って長くアシ原が続きますが、この土手の上の道を歩くと、タカ類の飛翔が見やすい格好の観察場所になります。もう、だいぶ日も傾いてきましたが、赤い夕陽に照らし出されるように、チュウヒが舞ってくれました。
f0055184_15401897.jpg
このチュウヒは、頭部から胸にかけてかなり白っぽい色合いです。翼の雨覆いの部分もかなり白っぽいです。このように、体の前半分が白っぽい羽衣をしているのは、チュウヒの若鳥にみられる特徴です。
f0055184_15402563.jpg
こちらは旋回しながら、ちょっと体を傾けてくれましたから、背面が見える状態で撮影できました。頭部からの全面が茶褐色ですから、成鳥になると思われます。
f0055184_15404429.jpg
アシ原の上を飛ぶときは、このように下を向きながら滑翔しています。獲物となるネズミなどの仲間を探しているのですね。夕陽を浴びて、チュウヒの体全体が赤く映えています。
f0055184_15405511.jpg
ちょうど、鉄塔の前を通過しようというところですが、翼の下面が見える状態で撮影できました。初列風切の下面には、ほとんど横斑が認められないことから、この個体は♀になると思われます。
f0055184_1541327.jpg
この写真には、2個体のチュウヒが写っていますが、分かりますか?
利根川沿いのこのアシ原は、チュウヒなどの猛禽類の密度が高い場所です。渡良瀬遊水地と並んで、ワシタカ観察のために、冬の間に是非一度は足を運んでみたい場所です。
[PR]
by coffeeto | 2014-01-05 06:00 | タカ目

チュウヒとオオタカ@茨城

f0055184_2044227.jpg
11月の三連休は、奥日光で山の鳥たちをたっぷり観察してきましたから、今度は平地で観察できる鳥に狙いを定めて出掛けてこようと、候補地を色々検討してみました。いくつか候補は挙げられるのですが、直前まで決め兼ねて、焦ってしまうのはいつものことです...(^^;;
天気予報によれば、次の週末はお天気に恵まれて観察日和となりそうです。野鳥観察については、茨城県下でのんびりと....実際は、ミゾゴイ情報で寄り道したので、予定は詰まってしまいましたが....草原の鳥、葦原の鳥、水辺の鳥などを狙ってみることにしました。
翌日の日曜日の午前中は、小春日和の気持ち良いお天気でした。涸沼の岸辺で携帯椅子に座って待ち構えていると、向こう側からハシブトガラスにモビングされた、タカの仲間が飛んでくるのが目に付きました。
f0055184_2044795.jpg
このタカの仲間が何であるか、だいぶ距離があって良く分かりません。見つけたときは、オオタカの若鳥であると思ったのですが、....モビングするカラスを振り切った後は、悠々と滑翔して旋回しながら、次第にこちらに近づいてきてくれました。
f0055184_20441353.jpg
初列風切の先端が、黒色に見えます。これは、オオタカの若鳥にはありえないと思いました。頭を下に向けて滑翔するときの姿勢も、チュウヒの体型に見えてきます。
f0055184_20442066.jpg
これがチュウヒであると決定付けてくれたのは、尾羽の裏側が一様に白っぽい色合いをしているところでした。オオタカであれば、数本の黒帯があるはずですが、それが認められません。また、初列風切が黒いところから、この個体はチュウヒの若鳥であろうと思います。
f0055184_20442611.jpg
携帯椅子に座って、野鳥の飛来を待っていました。葦原のオオジュリンを撮影した後、少し落ち着いて腰を下ろしていると、湖畔の立木の中から、いきなりタカの仲間が飛び出しました。水面上の低い位置を、一直線に飛翔して行きます。瞬間的に、オオタカのスクランブル発進であろうと理解しました。....というのも、以前、多々良沼でこれと同じ状況で、水面上を飛翔したオオタカが、カモ類を狩って岸辺に押さえつける状況を目撃したことがあったからです。
私も、弾かれるように立ち上がって、望遠レンズでその姿を追いかけました。
f0055184_20443122.jpg
この画面には、右側にマガモのペアが写っていますが、その先の方向は葦原に隠れて見えません。オオタカが葦原の向こう側に入って、間もなくカモ類の群れが一斉に飛び上がりました。サギ類も一緒に舞い上がり、大変な騒ぎです。その後、葦原越しに目を凝らして見ていましたが、オオタカの姿を確認することは出来ませんでしたから、恐らく狩りは成功したものと思われます。
[PR]
by coffeeto | 2013-11-28 06:00 | タカ目

タカ渡り~その⑤ハチクマ、ノスリ@白樺峠

f0055184_22645100.jpg
オッと! いきなり大きなタカが出てきて、何だ!何だ? と言われそうですが、ハチクマです。この写真は、三連休の中日に当たる9月22日(日)に撮影しました。我が国へ渡ってきて繁殖期を過ごし、これから越冬のために南の国へ渡って行こうというところです。風切羽に痛みが目立ちますが、このシーズン中、このハチクマには羽を痛めるような、色々なドラマがあったことでしょう.....。お疲れ様でした。元気に渡って行ってください。そして、来年もまた、元気な姿を見せてください。
この日も、白樺峠のタカ見広場に三脚を据えて、愛用の望遠レンズを覗いていたところ、思いもかけず、あしだち(足立・自然にふれあう会)のメンバーから声を掛けられました。都内から一泊二日の日程で、わざわざ6名のメンバーがタカ見の見物に来たとのことです。思わぬところでお会いできて、陣中見舞いに足を運んだら、逆におやつの差し入れまで頂いてしまいました。ありがとうございました。
連休の初日に比べ、この日はタカ類の出現頻度が低かったのですが、このハチクマはたまたますぐ頭上を通過してくれましたから、私のカメラ (オリンパスE-5+ZD300mmf2.8) でも、こんなに大きく撮影することができました。ただ、ちょっと露出がアンダー気味であったところが悔やまれますが.....。
f0055184_2265171.jpg
こちらのハチクマは、痛みの少ない比較的綺麗な羽衣をしていて、翼下面のタカ斑模様も綺麗に出ています。初列風切の先端の6枚は、羽の裏側が黒くありません。また、頭部に褐色の羽があり、胸から腹部に掛けて横斑が認められますから、♀の成鳥になります。頭部もエンピツの先端のように細くなっていて、ハチクマの特徴がよく分かります。
f0055184_226405.jpg
こちらの個体は、下面がかなり黒っぽい色合いです。ハチクマは、もともと羽衣の模様に個体差が多く、白っぽいものから褐色のもの、黒っぽいものまで色々なタイプがいるようですが、この個体は特に黒いですね。
カラスではありませんが、サシバの暗色型に準えて、ハチクマの暗色型と言いたくなるような個体です。
f0055184_2263494.jpg
連休2日目は、前日に比較してハチクマがとてもたくさん飛んでくれました。これは、ハチクマをほぼ前方から撮影したものですが、この写真を見ると、頭部が青灰色をしていることが分かります。これは、ハチクマの♂の個体になります。♀にはこのように、頭部が青灰色をした個体はいません。
f0055184_227540.jpg
9月21日(土)からの三連休は、二泊三日の車中泊で白樺峠のタカ渡りを観察する予定でした。金曜日の夜に自宅を出発し、諏訪湖サービスエリアで仮眠を取って、土曜日の早朝に白樺峠に到着したので、当初の予定では車中で三連泊することにしていました。でも、カメラやスマートフォンの充電や、照明用に使っていたディープサイクルのサブバッテリーが、この前夜、突然使えなくなってしまいました。接続していた300Wのインバーターの緑のランプが、突然赤色の点滅を始めて異常を知らせてくれました。連休最終日まで、のんびりと車中泊を予定していたのに.....ラジオの交通情報で、この日中央高速に50キロの渋滞発生を案内していたことと、このアクシデントの発生で、一日早く切り上げて帰宅することを決めました。そんな訳で、白樺峠のタカ渡りの紹介は、このノスリの写真で最後になります。
f0055184_2271026.jpg
ノスリは、国内で繁殖する個体もいますが、多くは越冬のために我が国へ渡ってくる冬鳥です。下面はとても白い色合いで、翼角の褐色斑と腹巻のような褐色の帯が一番の特徴です。それよりも、この体つきに注目してください。とても太目の体型で、ほかのタカ類のようにスマートとはいえない、メタボリックな体つきです。
f0055184_2271622.jpg
たまたま、ノスリの羽の上面を撮影した写真を撮ることができました。各羽の羽縁に、白色の斑が出ていることが分かりますから、幼鳥かな?と思いましたが、図鑑を確認すると、成鳥でもこのように白色の斑が出るようですから、これだけでは成幼の判定は難しいですね。
[PR]
by coffeeto | 2013-10-05 06:00 | タカ目

タカ渡り~その④サシバ、チゴハヤブサ@白樺峠

f0055184_21335850.jpg
白樺峠が、タカ渡りのメッカであるということは、今更言うまでもないことですが、天候などの条件により、その日通過するタカ類の個体数には、随分と開きが出るようです。上手くタイミングが合えば、一日で数1,000羽が渡って行く、感動的なシーンに遭遇することもできるのでしょうが、そんな日を狙っても、そうそう当たるものではありません。
三連休の2日目は、前日まで続いていた好天気が、少しづつ下降線を辿り始めたようで、通過するタカ類の数は、さらに少なくなったようです。
前日は、タカ見広場から見て、左側の白樺峠側を抜ける個体が多かったのですが、この日は、右側の谷筋を飛翔する個体が殆どで、おまけにかなり高い所を飛びましたから、観察条件は良くありません。
そんな中で、この個体は比較的近くを飛翔してくれました。胸の部分はベッタリとした暗褐色であり、また胸から腹にかけて横斑が認められますから、サシバの成鳥♂の個体になると思います。
f0055184_21333553.jpg
こちらの個体も、割合近いところを飛翔してくれたサシバです。胸の部分の暗褐色斑に白い羽が混じって、上の写真の個体に比べると、淡い色合いになっていることと、腹部に横斑が認められますから、♀の成鳥になると思います。
f0055184_21332841.jpg
この個体は、下雨覆と体下面が一様に暗褐色の色合いですから、サシバの暗色型になると思います。
たくさん通過していくタカ類の中には、下から見ていると色の薄い個体や濃い個体、その中間型の個体など様々です。殆どのサシバの体下面は色が薄いのですが、時折このように色の濃い個体も通過していきます。
f0055184_21335216.jpg
タカ見広場から、上空を仰ぐように観察していますから、殆どのタカ類は、その下面しか見ることができません。でも、この個体は、たまたま上面の様子が写っていました。......写ってはいたものの、ほんの小さくしか写っていなかったので、大きくトリミングしても、この程度が精一杯です。残念ながらこの写真からは、上面の模様は一様な褐色であるということくらいしか分かりません。
f0055184_21334111.jpg
翼の先端が尖っているタカが飛翔してくれました。ちょっと見難いですが、黒いほお髭が見て取れますから、サシバやハチクマなどと違って、これはハヤブサ科に属するタカの仲間の特徴になります。
特に注目するところは、下腹部にあたる部分に赤色味があるところです。チゴハヤブサの脛羽は赤褐色をしていますから、ここが確認できればチゴハヤブサと識別するポイントになります。
f0055184_21334737.jpg
チゴハヤブサの翼端は、ハヤブサに比べてより鋭角で顕著に尖っています。この写真は、チゴハヤブサをやや前方から撮影したものですから、正確な比較はできませんが、翼の尖り具合は分かると思います。
また、この写真ではハッキリと写っていませんが、胸から腹に掛けて黒褐色の縦斑は、かなり太めについています。
[PR]
by coffeeto | 2013-10-03 06:00 | タカ目

タカ渡り~その③ツミ、ノスリ、ミサゴ@白樺峠

f0055184_2203472.jpg
9月21日からの三連休を利用して、長野県の白樺峠でタカの渡りを観察してきました。お天気に恵まれ過ぎて、初日は直射日光の洗礼を受け、辟易しながらの探鳥でしたが、サシバやハチクマなどを中心に、たくさんのタカの仲間が通過して行きました。前々回はサシバについて、前回はハチクマを紹介しましたから、今回はその合間に観察することができた、他のタカ類を紹介します。
先ずは、小型のタカの仲間であるツミです。ハトより一回り小さい体型であるうえ、かなりの上空を飛翔しましたから、ゴマ粒程度にしか写っていません。この写真は、思いっきりトリミングしてあるので、ちょっと見難い画像になってしまいましたが、雰囲気は分かっていただけると思います。
シルエットだけを見ると、翼幅が広いですから、ヒバリが囀りながら飛翔しているときの姿に良く似ていると思います。
f0055184_2203961.jpg
一応、ツミということで紹介していますが、ハイタカ属の仲間はオオタカにしてもハイタカにしても、姿形が大変よく似ています。大きさの違いが一番確実な識別ポイントであり、その中でツミが一番小さい種類になります。しかし、これだけ上空を飛翔すると、羽衣の詳細を見たり、大きさを比較する対象もいませんから、識別は難しくなります。
翼の幅の広さと、尾羽の長さのバランスからツミとしましたが、私にはこれ以上の確実な識別眼がないので、ちょっと自信がありません。
f0055184_2205468.jpg
サシバやハチクマに混じって、時折その姿を見せてくれたのはこのノスリです。白樺峠を通過していくタカの渡りの中で、殆どの種類は夏の間、我が国で繁殖して、これから越冬地である南の国へと向けて移動していきますが、このノスリはちょっと違います。北の国で繁殖して、わが国で越冬するために飛来してきます。(国内で繁殖する個体もいます。)
ノスリの下面はとても白っぽい色合いで、お腹にある腹巻のような褐色のベルトと、翼角にある褐色斑が特徴です。
f0055184_22105.jpg
たまたま、近くをサシバが飛翔してくれました。ノスリは、全長55cmですから概ねカラス大です。翼の幅が広く、体も太めですから、ズングリムックリといった表現が合っていると思います。それに引き替え、サシバは全長49cmですが、見た目には一回り以上小さい、とてもスマートな体型をしています。(両者は高度差のため、見掛けの大きさが異なります。)
f0055184_2211427.jpg
この日は暑さに喘いで、次第に注意力が低下しているのが分かりましたが、午後になって見慣れない(?)タカが飛びました。なんと、ミサゴです。海岸や湖沼などで魚を獲って生活するタカですから、こんな山の中を飛ぶとは驚きです。
ミサゴの首から胸の部分にある褐色は、♂は狭く、♀は広いですから、この帯の出方で、雌雄の識別ができます。とすると、この写真の個体は白飛びしていて分かりにくいですが、多分♂の個体であろうと思います。
f0055184_2212648.jpg
実は数年前にも、ここ白樺峠でミサゴを観察したことがあります。だから、今回観察したのは偶然ではないと思います。近くを流れる梓川沿いにいくつかある、ダム湖で魚を獲っているのでしょうか? それとも、北で繁殖したミサゴが、越冬のために南へ渡っているのでしょうか?
[PR]
by coffeeto | 2013-10-01 06:00 | タカ目

タカ渡り~その②ハチクマ@白樺峠

f0055184_2284034.jpg
9月中の後半の三連休を利用して、タカ渡りを観察するために、長野県の白樺峠へ行ってきました。初日はお天気が良くて、暑いくらいの陽気でしたが、翌日からは少し雲が多くなったように思います。
白樺峠から20分ほど登ったタカ見広場には、ひな壇のような観察場所が設けられていますが、ここには日陰がありません。連休初日は、直射日光をまともに浴びて、座っているだけでも汗ばむような状況です。
今年の異常な暑さの余韻を実感するのに、十分過ぎるほどの状況でしたが、時折吹き渡る風は、流石に秋の爽やかな空気を運んできてくれるようでした。
台風18号が通過した直後には、2,000羽を越えるカウント数の日が続いていたようですが、この写真を撮影した三連休の初日に、白樺峠を通過して行ったタカ類は、1,000羽を下回っていたようです。それでも午前中を中心にかなりの個体数が飛んでくれましたから、久し振りにタカ渡りを観察する私には、十分に堪能できる状況でした。
f0055184_2275928.jpg
コーヒー党の野鳥観察では、このところ、足を運んだ探鳥地で撮影した野鳥たちをまとめて紹介していますから、シリーズ物のようになっていますが、今回のシリーズでは、三連休に白樺峠で観察したタカの渡りが、メインテーマということになります。.....ということで、前回のサシバに続き、今回はハチクマを紹介します。
この日、峠を越えて行ったタカの仲間は、サシバが主体でしたが、体の大きいこのハチクマも、力強い飛翔を見せてくれました。
f0055184_2273415.jpg
長距離の渡りをするタカの仲間は、体力の消耗を抑えるために上昇気流を捉まえ、一気に高いところまで上昇していき、羽ばたきもしないでグライダーのように滑空して、長距離を飛翔するスタイルをとっています。そのため、ここでも数羽のタカ類がグルグル回りながら上昇して、タカ柱を作っていました。その中に、1羽のハチクマが混ざっていました。中央に写っているのがハチクマですが、周囲を飛翔するサシバに比べると、体の大きさは一目瞭然ですね。
f0055184_2274713.jpg
今回、私が使用した撮影用の機材は、いつものことながらオリンパスのE-5とZD300mmF2.8の組み合わせです。当初、EC-14というテレコンも併用していましたが、かなり上空を飛翔するタカ類を撮影していると、なかなか上手くピントが合ってくれません。また、合焦速度もちょっと気になったことから、殆どの写真は300mmの望遠レンズ単体で撮影したものとなりました。
でも、オリンパスの一眼カメラは、フォーサーズ規格の撮像素子を採用していますから、35mm判換算で実質600mm相当の画像が撮影できることになります。
f0055184_2281779.jpg
以前、諏訪湖から佐久平へ抜ける和田峠の周辺で、大きな蜂の巣を咥えて、飛翔していくハチクマの姿を観察したことがありますが、このタカは蜂の巣を狩って、その幼虫を餌とする変わった習性を持っています。
また、どこかの本で、蜂の巣はローヤルゼリーやコラーゲンなど、栄養価の高い餌となるので、ハチクマの雛は、他のタカ類に比べて成長が早いという解説を読んだことがあります。
f0055184_228117.jpg
クマタカのような大型のタカで、ハチを餌としているところから、ハチクマの名前が付けられたのでしょうか?このタカは、体の割には頭部が小さいところが特徴です。遥か上空を飛翔していても、鉛筆の先っぽのような頭を付けたタカを見つけると、一目でハチクマであることが分かります。
[PR]
by coffeeto | 2013-09-28 06:00 | タカ目

タカ渡り~その①サシバ@白樺峠

f0055184_22193033.jpg
9月中に2回あった三連休の前半は、郷里の中学校の同窓会に出席するため、帰省していたので2日間が潰れてしまいました。同窓会の翌日に、単独テント泊で蓼科山と北横岳に登ることも計画していたのですが、これもまた台風18号の接近で叶わなくなってしまい、仕方なく帰京して自宅に足止めされる結果になってしまいました。結局、前半の三連休は、野鳥写真の撮影どころか、自然観察にも出掛けられずに終わってしまいました。
そんな訳で、後半の三連休については、弥が上にも期待が高まります。以前から、長野県の白樺峠へタカ渡りを観察するために出掛ける予定にしていましたから、満を持して9月20日(金)の夜に自宅を出発しました。夜半に諏訪湖サービスエリアに到着し、ここで仮眠を取って9月21日(土)の午前7時前には白樺峠に到着することができました。ところが、峠の周辺は既に車で一杯の状態です。かろうじて、道路脇のスペースに1台分の余裕がありましたから、駐車することができましたが、いやはや白樺峠の人気は馬鹿にできません.....という訳で、今回から白樺峠で観察したタカ渡りを、何回かに分けて紹介したいと思います。まず最初はサシバです。
f0055184_22193584.jpg
白樺峠におけるタカ渡りの現況については、ネットでその数を確認することができます。私も事前にチェックしたところ、台風通過の翌日と翌々日に2,000羽を超える個体が通過して行ったようです。それ以来、ずっと天気の崩れはありませんから、少しは期待もしましたが、21日(土)は結果的には1,000羽に満たない通過数であったようです。
それでも、山腹に作られた雛壇のような観察ポイントからは、時折飛翔するタカの姿が、幾つも観察できました。
この写真の個体は、側胸に横斑がありますが、前胸から腹部にかけて縦斑が認められますから、今年生まれの若鳥であることがわかります。
f0055184_22194064.jpg
この日は、数こそ多くはなかったものの、時折、数羽の個体が舞い上がり、上空で絡み合うシーンを見せてくれました。この2個体は、いずれもサシバですが、かなり高いところを飛んでいますから、撮影しても雌雄や成幼など、その詳細を確認できる画像を撮るのは難しいですね。
f0055184_22194721.jpg
タカの仲間は、数羽から10数羽の個体が群れを作って通過して行きました。上昇気流を捉まえるために、グルグル回りながらタカ柱を作る様子も観察できましたが、この写真は、そんな状況を撮影したものです。
f0055184_22195695.jpg
こちらの個体は、側胸から腹部にかけて明瞭な横斑が認められますから、サシバの成鳥になるのが分かります。順光状態で、割合近いところを飛翔してくれました。
f0055184_2220278.jpg
首から前胸にかけての部分は、濃褐色の羽で覆われていることから、♂の個体であることが分かります。かなり色が濃いですから暗色型か?とも思ったのですが、腹部は完全な暗色ではありませんから、中間型といったところでしょうか。
f0055184_22201077.jpg
この個体は、次列風切の一部に羽の乱れがあるのが分かります。これから長距離の飛行をしていくわけですが、上昇気流を捉まえながら飛翔していきますから、影響はないと思いたいです。
f0055184_2219188.jpg
こちらの個体は、胸から腹部にかけての横斑がハッキリしていますから、成鳥であることは間違いないと思います。胸の部分の羽がよく確認できませんが、ベッタリした濃褐色であれば♂の個体で、白い斑が混じっていれば♀の個体になります。
f0055184_22192383.jpg
タカの仲間は、翼端の初列風切が突出する羽の分裂数が種類によって異なります。この個体は5枚ですから、サシバで間違いありませんね。翼の幅は細長く、尾羽はあまり長くなく、角形をしているところも特徴です。
[PR]
by coffeeto | 2013-09-26 06:00 | タカ目

戦場ヶ原のノスリ@奥日光

f0055184_13535674.jpg
戦場ヶ原を散策しながら、この日はカッコウの出現を待っていました。木道の途中にあるベンチが設置されたポイントで、カメラの三脚をセットして、ジッと待ちの姿勢をとっていたところ、近くの枯れ木の天辺にノスリが飛来してくれました。お腹に茶褐色の太いバンドがあるところが、ノスリの識別ポイントです。
f0055184_13535039.jpg
枯れ木の天辺に留まりながらも、終始周囲の様子を伺っていました。ここから、餌となる獲物の動きを監視しているのでしょうか?
この個体は、脛の部分に横斑がありませんから、♀の個体であると思います。
f0055184_1354236.jpg
留まっていた個体が飛び立ちました。獲物を見つけたのでしょうか?
この写真は、枯れ木から飛び立ったノスリにレンズを向けて、慌てて撮影したワンショットです。
f0055184_13533293.jpg
こちらは、上で紹介した個体とは、全然別のタイミングで見つけた、遥か上空を飛翔していた個体です。実は、これを見つけた時、とても小さくしか見えませんでしたが、羽の幅が広いことから、クマタカだと勝手に思い込んでいました。後から写真を見て、ノスリであったことが分かりました。
f0055184_13533710.jpg
ノスリは、全長55cmのタカの仲間で、カラスとほぼ同じ大きさです。遥か上空を羽ばたきもしないで、気持ち良さそうに滑翔していました。
f0055184_13534427.jpg
ノスリは、本州中部から北海道にかけては繁殖もしていますから、留鳥として一年を通して観察できます。繁殖するには、ここ戦場ヶ原のような山地の草原が適地となるようです。
[PR]
by coffeeto | 2013-08-06 18:46 | タカ目

チョウセンチョウゲンボウはゲットできず@平塚

f0055184_13572588.jpg
先日、セアカモズを見に行った平塚のすぐ近くに、チョウセンチョウゲンボウが出ているという情報が入ってきたのは、先週のことでした。
3月3日(日)に出掛けて撮影することができたセアカモズも、まだ観察できるということでしたから、3月24日(日)にあしだちの仲間を誘って、両種をゲットしてこようと考えてみました。
早めにゲットできたら近くのアリスイ公園か、ヒレンジャクが出ている公園へ足を延ばして、1日で複数の大物をゲットする「プチ豪華探鳥」を目論んで出掛けてみたのですが........
f0055184_13571525.jpg
チョウセンチョウゲンボウが出ているという場所には、朝8時前に到着しました。10名ほどの人が集まっていましたから、出現情報を聞いてみたところ、「当日はまだ出ていないが、すぐ近くのセアカモズは良く出ている。」という話を聞きました.......。ということで、取り敢えずセアカモズをゲットしてからチョウセンチョウゲンボウの出現を待つことにしました。
セアカモズの場所へ行くと、直ぐに写真にも撮影することができましたが、早々に飛ばれてしまい、再出現までしばらく待たされました。でも、近距離から撮影することもできたので、早々にチョウセンチョウゲンボウの場所へ戻ってきました。
農道に並ぶ20名ほどの観察者の列に加わって暫く待っていたところ、見ている方向とは違う電柱の上に、チョウゲンボウが留まっているのが分かりました。チョウセンチョウゲンボウが出たかと、慌てて撮影したのがこの写真です。
f0055184_13571187.jpg
カメラを担いだ人の群れが、一斉にチョウゲンボウの電柱方向へ移動を始めました。私はそのままの場所で撮影していたのですが、それがチョウセンチョウゲンボウかどうか、その時は皆目見当もつきませんでした。でも、後からこの写真を確認すると頭部が茶褐色ですから、明らかに普通のチョウゲンボウであることが分かりました。
f0055184_13572731.jpg
カメラマンたちが一斉に電柱の周辺に移動したため、そのチョウゲンボウはすぐに飛び立ってしまいました。たまたま、羽を広げたところが撮影できましたが、かなり距離があったので不鮮明ですが、下面を見ると縦斑が少なくかなり白っぽい羽衣でしたから、もしかしたらチョウセンチョウゲンボウかもしれないと、その時は半信半疑の複雑な気持ちで液晶モニターを見ながら、期待を膨らませたものでした.....。でも、結果は残念ながら普通のチョウゲンボウであったようです。
[PR]
by coffeeto | 2013-03-31 18:00 | タカ目