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タカ渡り~その②ハチクマ@白樺峠

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9月中の後半の三連休を利用して、タカ渡りを観察するために、長野県の白樺峠へ行ってきました。初日はお天気が良くて、暑いくらいの陽気でしたが、翌日からは少し雲が多くなったように思います。
白樺峠から20分ほど登ったタカ見広場には、ひな壇のような観察場所が設けられていますが、ここには日陰がありません。連休初日は、直射日光をまともに浴びて、座っているだけでも汗ばむような状況です。
今年の異常な暑さの余韻を実感するのに、十分過ぎるほどの状況でしたが、時折吹き渡る風は、流石に秋の爽やかな空気を運んできてくれるようでした。
台風18号が通過した直後には、2,000羽を越えるカウント数の日が続いていたようですが、この写真を撮影した三連休の初日に、白樺峠を通過して行ったタカ類は、1,000羽を下回っていたようです。それでも午前中を中心にかなりの個体数が飛んでくれましたから、久し振りにタカ渡りを観察する私には、十分に堪能できる状況でした。
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コーヒー党の野鳥観察では、このところ、足を運んだ探鳥地で撮影した野鳥たちをまとめて紹介していますから、シリーズ物のようになっていますが、今回のシリーズでは、三連休に白樺峠で観察したタカの渡りが、メインテーマということになります。.....ということで、前回のサシバに続き、今回はハチクマを紹介します。
この日、峠を越えて行ったタカの仲間は、サシバが主体でしたが、体の大きいこのハチクマも、力強い飛翔を見せてくれました。
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長距離の渡りをするタカの仲間は、体力の消耗を抑えるために上昇気流を捉まえ、一気に高いところまで上昇していき、羽ばたきもしないでグライダーのように滑空して、長距離を飛翔するスタイルをとっています。そのため、ここでも数羽のタカ類がグルグル回りながら上昇して、タカ柱を作っていました。その中に、1羽のハチクマが混ざっていました。中央に写っているのがハチクマですが、周囲を飛翔するサシバに比べると、体の大きさは一目瞭然ですね。
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今回、私が使用した撮影用の機材は、いつものことながらオリンパスのE-5とZD300mmF2.8の組み合わせです。当初、EC-14というテレコンも併用していましたが、かなり上空を飛翔するタカ類を撮影していると、なかなか上手くピントが合ってくれません。また、合焦速度もちょっと気になったことから、殆どの写真は300mmの望遠レンズ単体で撮影したものとなりました。
でも、オリンパスの一眼カメラは、フォーサーズ規格の撮像素子を採用していますから、35mm判換算で実質600mm相当の画像が撮影できることになります。
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以前、諏訪湖から佐久平へ抜ける和田峠の周辺で、大きな蜂の巣を咥えて、飛翔していくハチクマの姿を観察したことがありますが、このタカは蜂の巣を狩って、その幼虫を餌とする変わった習性を持っています。
また、どこかの本で、蜂の巣はローヤルゼリーやコラーゲンなど、栄養価の高い餌となるので、ハチクマの雛は、他のタカ類に比べて成長が早いという解説を読んだことがあります。
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クマタカのような大型のタカで、ハチを餌としているところから、ハチクマの名前が付けられたのでしょうか?このタカは、体の割には頭部が小さいところが特徴です。遥か上空を飛翔していても、鉛筆の先っぽのような頭を付けたタカを見つけると、一目でハチクマであることが分かります。
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by coffeeto | 2013-09-28 06:00 | タカ目

タカ渡り~その①サシバ@白樺峠

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9月中に2回あった三連休の前半は、郷里の中学校の同窓会に出席するため、帰省していたので2日間が潰れてしまいました。同窓会の翌日に、単独テント泊で蓼科山と北横岳に登ることも計画していたのですが、これもまた台風18号の接近で叶わなくなってしまい、仕方なく帰京して自宅に足止めされる結果になってしまいました。結局、前半の三連休は、野鳥写真の撮影どころか、自然観察にも出掛けられずに終わってしまいました。
そんな訳で、後半の三連休については、弥が上にも期待が高まります。以前から、長野県の白樺峠へタカ渡りを観察するために出掛ける予定にしていましたから、満を持して9月20日(金)の夜に自宅を出発しました。夜半に諏訪湖サービスエリアに到着し、ここで仮眠を取って9月21日(土)の午前7時前には白樺峠に到着することができました。ところが、峠の周辺は既に車で一杯の状態です。かろうじて、道路脇のスペースに1台分の余裕がありましたから、駐車することができましたが、いやはや白樺峠の人気は馬鹿にできません.....という訳で、今回から白樺峠で観察したタカ渡りを、何回かに分けて紹介したいと思います。まず最初はサシバです。
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白樺峠におけるタカ渡りの現況については、ネットでその数を確認することができます。私も事前にチェックしたところ、台風通過の翌日と翌々日に2,000羽を超える個体が通過して行ったようです。それ以来、ずっと天気の崩れはありませんから、少しは期待もしましたが、21日(土)は結果的には1,000羽に満たない通過数であったようです。
それでも、山腹に作られた雛壇のような観察ポイントからは、時折飛翔するタカの姿が、幾つも観察できました。
この写真の個体は、側胸に横斑がありますが、前胸から腹部にかけて縦斑が認められますから、今年生まれの若鳥であることがわかります。
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この日は、数こそ多くはなかったものの、時折、数羽の個体が舞い上がり、上空で絡み合うシーンを見せてくれました。この2個体は、いずれもサシバですが、かなり高いところを飛んでいますから、撮影しても雌雄や成幼など、その詳細を確認できる画像を撮るのは難しいですね。
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タカの仲間は、数羽から10数羽の個体が群れを作って通過して行きました。上昇気流を捉まえるために、グルグル回りながらタカ柱を作る様子も観察できましたが、この写真は、そんな状況を撮影したものです。
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こちらの個体は、側胸から腹部にかけて明瞭な横斑が認められますから、サシバの成鳥になるのが分かります。順光状態で、割合近いところを飛翔してくれました。
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首から前胸にかけての部分は、濃褐色の羽で覆われていることから、♂の個体であることが分かります。かなり色が濃いですから暗色型か?とも思ったのですが、腹部は完全な暗色ではありませんから、中間型といったところでしょうか。
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この個体は、次列風切の一部に羽の乱れがあるのが分かります。これから長距離の飛行をしていくわけですが、上昇気流を捉まえながら飛翔していきますから、影響はないと思いたいです。
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こちらの個体は、胸から腹部にかけての横斑がハッキリしていますから、成鳥であることは間違いないと思います。胸の部分の羽がよく確認できませんが、ベッタリした濃褐色であれば♂の個体で、白い斑が混じっていれば♀の個体になります。
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タカの仲間は、翼端の初列風切が突出する羽の分裂数が種類によって異なります。この個体は5枚ですから、サシバで間違いありませんね。翼の幅は細長く、尾羽はあまり長くなく、角形をしているところも特徴です。
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by coffeeto | 2013-09-26 06:00 | タカ目

休耕田のコチドリ@石岡

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例年8月から9月にかけては、渡り途中のシギチ観察のため、毎週末のように休耕田巡りをするのが通例でしたが、今年は入院などの事情もあって、その機会が殆どとれませんでした。それでも、9月1日(日)の残暑の最中に出掛けてきたのですが、あまりの暑さに、半日で音を上げてしまいました。でも、この日足を運んだ休耕田では、数種類の内陸性のシギチを撮影して、それなりに結果を残すことができましたから、安堵しています。これまで何回かに渡って、休耕田で観察したシギチたちを紹介してきたましたが、一応今回で最後回にしたいと思います。
最後に紹介するのはコチドリです。この日、休耕田で観察したシギやチドリの仲間の中では、コチドリが一番多かったと思いますが、写真は殆ど残っていませんでした。普通にたくさん見られる野鳥については、得てしてこのような結果になってしまいがちです。(^_^;;
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さて、今回紹介するコチドリの写真の中で、一番注目して頂きたいのがこの1枚です。私自身も新発見となったのですが、羽を広げてグッと伸びをした、コチドリの三列風切がとても長いんですね....驚きました。
翼の先端から10枚ほどが初列風切で、中間部分の数枚が次列風切になります。三列風切は胴体に一番近いところの何枚かになりますが、翼下面は雨覆いも含めて全て白色の羽なのに、三列風切として見えている部分は褐色で、下に垂れるように伸びています。これは意外でした。今まで全く気がつきませんでした。
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そのコチドリが、羽を伸ばした状態からその場でハイジャンプをしてくれました。翼を振り下ろそうとしている瞬間ですが、確かに三列風切がヒョロッと長く、足元に垂れているのが分かりますね。
色々理由があって、このように長くなっているのでしょうが、何故長いのか、私にはその理由が分かりません。
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コチドリは、片脚を前に出して小刻みに震わせるような仕草をしますが、これが採餌のときの習性です。コサギも同じような行動をとりますが、こうして小さい虫などを驚かせて、飛び出してくるのを待つのでしょうか?
このとき、コチドリは上空を振り仰ぐようなポーズをとりました。警戒しているようです。きっと、このとき上空には、ほかの鳥が飛来していたものと思われます。
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頭部から顔面に掛けてと、首の周りの褐色の羽がぼんやりしていて、濃い黒色の帯状の斑が出ていないところから、今年生まれの幼鳥であると思います。これから、越冬地に向かって渡去していくのでしょうが、来年もまた元気に戻って来て下さい。
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by coffeeto | 2013-09-23 06:00 | チドリ目

休耕田のタカブシギ@石岡

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内陸性シギチを観察する場合、私は車をブラインド代わりに利用して、休耕田に接近するスタイルをとっています。当然のことですが、この場合、農作業の車の邪魔をすることがあってはなりません。
いつものことながら、この日も車の助手席に望遠レンズを乗せた三脚を据えて、お目当てのシギチを撮影していたわけですが、撮影に夢中になっている最中、ふと気がつくと、すぐ目の前まで農作業の軽トラックが来ていました。クラクションこそ鳴らされなかったものの、慌てて車をバックさせて退避しました。農作業の邪魔をしたことに間違いありませんから、野鳥写真を撮影している旨を説明し、平身低頭お詫びを申し上げたところ、「この暑い中、野外で農作業しなければならないよ....。」などと、笑顔で挨拶されていましたが、少なからず心が痛みました。
鳥だけでなく、周囲の農作業も把握しなければなりません....という訳で、今回はその時、夢中になって撮影していたタカブシギを紹介します。
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図鑑を見ると、タカブシギは旅鳥とされていますが、春先のまだ寒さが残っている時期にハス田などを回ると、かなり早い時期から観察することがあります。もしかしたらそうした個体は、関東地方で越冬したものであったかもしれませんね。
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背面の各羽は黒褐色ですが、羽縁に白色の斑が大きく出ています。
鷹斑模様に似ているところから、これを捉えて、タカブシギの名前が付けられたのではないかと思います。
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ここからの写真は、やはりタカブシギですが、撮影時の露出補正を誤ってしまいました。JPEGで撮影していますが、後からパソコンで補正しても、これが精一杯というところです。デジタルとはいえ、撮影時の適正露出は欠かせないところですね。どんな状況でも対応できる撮影技術を磨くために、もっと経験を積みたいところですが、まだまだ修行が足りないようです。
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私が、現在使用しているカメラは、オリンパスのE-5です。以前は、某大手メーカーのカメラ数台とレンズ数本を所有していましたが、オリンパスのZD(ズイコーデジタル)レンズの、特に松クラスのSHGレンズで撮影された画像を見て、その解像力の高さに痺れてしまいました。それで決断の上、持っていたカメラとレンズを全て処分して、オリンパスに乗り換える決心をして、何とか憧れのZD300mmF2.8を購入したわけです。
もう一つの理由は、オリンパスのカメラの撮像素子に、フォーサーズ規格が採用されているところにあります。フォーサーズの撮像素子は、35mm判のカメラに比較して面積が半分ですから、同じ焦点距離のレンズで撮影した画像は、倍の大きさに写ることになります。私のレンズでも、600mm相当の絵が撮れることになりますから、これは野鳥写真を撮影する場合には、大変大きなアドバンテージになるのです。
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タカブシギは、体長20cmほどの中型のシギになります。その特徴として、背面は濃褐色で羽縁に白斑が明瞭に出るところが、屋外で見たときに一番目立つ特徴になります。その他には、白いアイリングと白い眉斑がこの写真でも分かりますが、真っ直ぐで黒色のくちばしはと、黄緑色の脚も識別ポイントです。
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by coffeeto | 2013-09-21 06:00 | チドリ目

休耕田のクサシギ@石岡

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高速道路を利用して、我が家から車で2時間弱のところにあるこの田園地帯は、河川に沿った周辺に自然環境がたくさん残っているうえ、休耕田もたくさんありますから、シギやチドリの仲間の渡り時期から、冬場のワシタカ・小鳥類観察まで、足を運べば何かしら収穫の多いところです。
そのうえ、バードウォッチャーや野鳥カメラマンも殆どいませんから、落ち着いて野鳥観察ができる、私のお気に入りのフィールドの一つです。
この日は、炎天下の大変暑い天候でしたから、半日で退散してきましたが、滞在している間は農作業の人は見かけましたが、それ以外は誰にも会わない状況でした。そんな場所ですから、休耕田にはたくさんのシギやチドリが、落ち着いて採餌活動にいそしんでいました。
有難うございました。今回も半日で、一日分以上の収穫を得ることができました。でも、あの暑さは何とかならないものでしょうか?
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今回も愛車(X-TRAIL)の助手席に三脚を据えて、オリンパスE-5にズイコーデジタル300㎜F2.8+EC14を積載し、農道脇からじっくりと撮影させてもらったわけですが、イヤハヤもうその暑さと言ったらありません。車のエンジンは切っていますから、窓を全開にしても風が吹いてくれません。それで、予備バッテリーから300Wのインバーターを経由して、扇風機を回しているのですが、一番強く回しても熱風ばかりで涼しさが微塵も感じられません。それでも、風を送っていなければ間違いなく熱中症で倒れていたと思います。
これは、間近に撮影することができたクサシギです。この休耕田では、他のシギ・チドリと一緒に数個体のクサシギを観察することができました。英名は Green Sandpiper とされていますが、その由来がよく分かりません。でも、図鑑を読むと、「背からの上面は緑色みのある黒褐色」と解説されていますから、そのあたりに名前の由来があるのかな?などと勝手に思っています。
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ここにもクサシギがいました。夏羽ですから、背面は一様な濃褐色で、羽縁に小白斑があります。同じ仲間のタカブシギは、この白斑が顕著でタカ斑模様に似た色合いですから、識別ポイントになります。
左奥に写っているのは、側胸部に白色の独特の切れ込みがありますから、イソシギであることが分かります。
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こちらのクサシギは、お腹が水面に着くくらいまである、水深の深いところに入って採餌していました。でも、こんな深みに入っているのは稀で、普通は茂みの脇や水深の浅い場所で、昆虫や甲殻類を獲っています。
奥に見えるのは、一緒に行動していたオバシギの幼鳥です。
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クサシギは単独行動をとることが多いと思いますから、あまり群れている状況を観察したことはありません。でも、こちらの2個体は仲良く行動を共にしていました。
図鑑を確認すると旅鳥とされていますが、以前、東京近郊の田園地帯で、越冬している個体を観察したことがあります。また、8月中旬に信州の高原地帯にある池の畔で、数個体のクサシギを観察したこともあり、ここで繁殖したの?と驚かされたこともありました。
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by coffeeto | 2013-09-19 06:00 | チドリ目

休耕田のオバシギ@石岡

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暑さがぶり返した9月最初の日曜日に、シギチ観察のためにちょっと遠征して休耕田を回ってきました。例年であれば、東京近郊の休耕田を回るのですが、今年は入院などした関係で、自由に動き回ることができませんでした。知り合いからは東京周辺の休耕田がほとんどないという情報が伝わってきましたから、この日は高速道路を利用して、少し足を延ばしてきました。
この休耕田にはコチドリやトウネンなどがたくさんいたのですが、その中に、1羽だけ少し大きくて目立つシギを見つけました。オバシギの幼鳥です。首から胸にかけての黒褐色の斑が随分濃く出ています。
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背面の羽をよく見ると、どの羽も黒褐色ですが、白い縁取りがあることが分かります。そのため、背面全体が鱗状に見えますが、これが幼鳥の典型的な特徴となります。特に、肩羽の羽軸は黒褐色が濃いめです。成鳥夏羽であれば、ここに赤茶色の羽が混じりますが、幼鳥にはありません。
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私がオバシギを観察するのは、谷津干潟や船橋海浜公園(三番瀬)が殆どですから、このように内陸の休耕田で見ることは珍しいと思います。
オバシギは幼鳥が1羽だけで、右手前に写っているのはクサシギです。ここでは、複数のクサシギと行動を共にしているように見えました。
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これは、ハス田の中の、ちょっと離れた場所にいるところを撮影したものですが、左奥に写っているのはヒバリシギです。
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オバシギは、トウネンなどと同じシギ科のオバシギ属に分類されます。シギやチドリは割合脚が長めであると思いますが、オバシギ属の仲間は太めの体形で、脚が短めであるところが特徴になると思います。
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by coffeeto | 2013-09-17 06:00 | チドリ目

休耕田のヒバリシギ@石岡

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今年の夏は、異常なくらいに暑い日が続きました。そんな暑さにちょっと陰りが見え始めたと思っていたのですが、久しぶりに出掛けたこの日は、またその暑さがぶり返してきてしまいました。
今年は、入院したこともあり、なかなか出かける機会に恵まれませんでしたが、好きなシギチ観察は、そんな暑さの中でもいとわずに出掛けて来なければ、成果が上がりません。.....という訳で、ちょっと遠出してきたこの休耕田では、ヒバリシギが爽やかな姿を見せてくれました。
この時期は、毎年のように内陸性のシギチを観察するために、休耕田巡りに出掛けていますが、ここ数年はヒバリシギの姿を見ることが殆どありませんでした。それだけに、とても嬉しい出会いとなりました。私にとって、ヒバリシギは田んぼの宝石ともいえる存在です。
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このところ、東京近郊では休耕田が減っていますから、シギチ観察をするのがだんだん難しくなってきています。でも、この辺りまで来ると、まだ休耕田が残っています。この日は、他にバードウォッチャーの姿を見ることがありませんでしたから、このフィールドを一日独り占めすることができました。ヒバリシギは、トウネンによく似ていますが、脚が長めでよりほっそりした体形です。背面の肩羽の部分に白い羽がV字型に出るところが特徴です。
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良く似たトウネンの脚は黒色ですが、ヒバリシギの脚は黄緑色です。
この写真では、泥で汚れて黒っぽく見えますが、脚の付け根付近は黄緑色であることが分かります。また、頭部の茶褐色の斑が、くちばし基部まで続いていますから、左右の眉斑が繋がらないところも、ヒバリシギの特徴であるようです。
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ハスの葉影にヒバリシギの姿が見えました。とても暑い環境でしたが、すっきりした立ち姿ですから、葉影に立つと爽やかさが漂ってくるようです。
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ヒバリシギは、トウネンに比べて脚が長いですから、餌取りをするときはこのように頭部を下げて、尾羽を上にあげた姿勢になります。
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くちばしに泥が付着していますから、その形状がよく分かりませんが、トウネンよりすっきりした長めのくちばしです。
脚にも泥が付着していて、識別ポイントである黄緑色がよく確認できませんが、基部に僅かにその色合いが見て取れます。ここでは、かなり精力的に歩き回っていました。
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by coffeeto | 2013-09-15 20:00 | チドリ目

休耕田のタシギ@石岡

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今年も、秋のシギチ・シーズンが巡ってきました。例年であれば、夏休みを最大限に活用して、8月中から休耕田巡りをするのですが、今年は職場の定期健康診断で引っかかり、入院して手術を受ける事になってしまいましたから、叶いません。でも、その後の経過が良好であったことから、先般のあしだちの探鳥会に参加したのを皮切りに、やっと出掛けることができるようになりました。
そんな訳で、9月1日(日)にシギチ観察に行く事にしたのですが、話を聞くと、今年はどこも休耕田が少なく、シギチの観察が大変だという情報ばかりです..........。何処へ出掛けようか? 思案のしどころです。
それで、我が家から少し距離がありますが、確実に休耕田のある場所へ、プチ遠征してみる事にしました。
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ここは、とても広い休耕田ですが、期待通りシギチがたくさん観察出来ました。休耕田の奥の遠いところで、数羽のジシギが固まって、餌取りをしていました。羽ばたきながら飛び上がってくれたので、その存在が分かりました。何だろう?ジシギの仲間は識別が難しいので、余計に興味が湧いて来ます。
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飛び上がった瞬間に、数カット連写することが出来ました。これだけ距離が離れていると、識別は無理かなと半ば諦めたのですが、幸い、次列風切の先端に白帯があるところが確認できました。これが確認できれば、タシギで間違いないと思います。
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写真をよく見ると、画面の中に3個体のジシギの写り込んでいますが、分かりますか?
かなりトリミングしていますが、定評のあるオリンパスE-5とZD300mmF2.8+EC14の組み合わせは、期待通りの解像力を発揮してくれました。
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9月になったとはいえ、今年の夏の暑さは異常です。この日も軽く30℃を超えていたと思います。風が吹かない炎天下の農道脇には、日陰がありませんから、車内で扇風機を最強に回しても、熱風ばかりでちっとも涼しさが感じられません。
たまたま、農作業の軽トラックが来たのを潮に、他の休耕田を巡って来ることにしたのですが、同じ場所に戻ってみると、タシギが先程より近い位置にいました。
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側面からの写真が撮れました。これを見ると、背中の羽の状態もよく分かります。
他のジシギ類との識別ですが、単独ですから全長での比較できませんが、クチバシの長さに注目すると、かなり長めである印象です。ハリオシギのような寸詰まりのクチバシではありません。
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タシギは、クチバシが長いこともあるのでしょうが、他のジシギ類よりも、水のある場所でも厭わずに、餌取りをする傾向があるようです。
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ジシギ類の識別は、これといった決め手がありませんから、悩むことばかりです。尾羽の枚数が決定的に違うと思いますが、フィールドでは確認のしようがありません。
でも、一般的にタシギは赤色味が強いとか、目先にある黒褐色の線が太いということが言われています。また、肩羽には白い縁取りのある羽が並びますが、タシギは白線が流れ落ちるように見える傾向がありますが、ほかのジシギ類は割合直線的に見えるとも言われています。
さらに、タシギの肩羽の白い縁取りは後縁にはなく、前縁にだけ有るということも聞いたことがあります。
くちばしの長さも、体長に比べると、タシギが一番長く見えるいといわれますが、個体差や見る角度で微妙に変わります。だから、自信を持って断言することがとても難しいですね。
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by coffeeto | 2013-09-13 18:00 | チドリ目

杭の上のカワウ@谷津干潟

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8月25日(日)に谷津干潟で開催された、あしだち(足立・自然にふれあう会)の探鳥会に参加してきましたが、、残念ながら潮周りの関係で、シギやチドリ類はあまり確認できませんでした。干潟が出なければ、シギチは餌取りができませんから仕方ありません。これは、津田沼高校側の杭の上で羽を広げていたカワウです。
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カワウは、他の水鳥と比べると、羽に水をはじく脂分が少ないということですから、このように翼を広げて羽を乾かすことが日課のようになっています。潜水して餌となる魚を獲るのに、羽に脂分が少ないというのは何故なんでしょうか?すごく疑問に感じます。
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この個体は、胸から腹部にかけて、白い羽が混じっていることから、若鳥であることが分かります。同じ仲間のウミウは背面の羽に緑光沢があり、カワウの背面は茶褐色の羽が混じるところが特徴ですが、若鳥のうちはどちらも背面は茶褐色の羽が出ていますから識別は難しいですね。でも、頬の部分の白色の羽が、カワウは眼の線より上に上がりませんが、ウミウは眼の線より上まで白い部分が広がりますから、ここが識別ポイントになります。
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この個体も幼鳥です。初列雨覆いの基部に白い部分があります。また、初列風切の羽軸が白くなっているのが分かりますが、これは成鳥になっても同じようなパターンが出ます。
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喉から胸にかけて、そして腹部にも汚白色の羽が認められます。これは、幼鳥であることの一番の特徴になります。
関東地方では、留鳥として1年を通して観察できますが、北海道では夏鳥となり、九州では冬鳥として観察できるようです。
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by coffeeto | 2013-09-10 22:49 | ペリカン目

杭の上のウミネコ@谷津干潟

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あしだち(足立・自然にふれあう会)の定例探鳥会が、8月25日(日)に谷津干潟で実施されましたから、久し振りに参加してきました。
当日は、朝から雨模様で天気が悪く、おまけに潮周りも悪くてほとんど干潟が出ないような状況でしたが、杭の上に留まっていたウミネコはしっかりと撮影できました。
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あしだち探鳥会の一行は、バラ園側の小学校プール前の観察舎に集合した後、反時計回りに自然観察センター方向へ移動しました。谷津干潟の津田沼高校側には、海に流れ込む水路に沿って、このように杭がたくさん並んでいますが、その上でウミネコが羽を休めていました。
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大型カモメ類は、完全な成鳥になるまで4~5年かかるといわれ、中型カモメであるウミネコの場合は、成鳥になるまで3~4年かかるようです。
杭の上で臥せっていたこの個体は、背面のマントルと呼ばれる黒灰色の羽の部分に褐色味がありますから、第3回夏羽であるかな?と思います。でも、初列風切が黒褐色ですから、第2回夏羽から第3回冬羽への移行途中であるかもしれません。
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こちらの個体も、上の写真の個体と同じように、背面の黒灰色の羽の褐色味がありますが、初列風切に続く初列雨覆いの部分に灰褐色の羽がありますから、第2回夏羽から第3回冬羽への移行途中であろうと思います。
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東日本大震災の後、東京周辺で繁殖しているウミネコがいるという話を聞いたことがありますが、私にはそれが本当かどうかの知見は全くありません。ただ、この個体も第3回冬羽に移行途中であることだけは間違いないことが分かります。
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by coffeeto | 2013-09-09 20:52 | チドリ目