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ノスリの飛翔

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青空をバックに気持ちよさそうに飛翔するノスリを見つけました。
下面の白さが際立ち、翼の先端と翼角にある黒褐色の斑が、とてもよく目立ちますから、尾羽に黒帯があれば、間違いなくケアシノスリであると判定したくなるような個体でした。
ノスリは、お腹にある腹巻のような褐色のバンドが、一番の識別ポイントです。でも、胴体はとても太いですから、メタボリック体型ですね。
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悠々と帆翔しながら、後ろが気になったのでしょうか、ちょっと首だけ振り返る余裕を見せての飛翔です。関東地方では、冬鳥として観察されますが、高原に行くと繁殖する個体もいます。私は、霧ケ峰高原と朝霧高原で繁殖するノスリを観察したことがあります。
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エサが取れる場所であれば、意外に都市部に近い環境でも越冬しています。これは、上の写真の飛翔するノスリとは別個体ですが、こんな場所でも、悠然と見張りをしていました。
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ノスリに気付かれないように、後ろからそっと近づいて撮影したものです。ちょっと振り返ってくれたところでシャッターを押しました。タカの仲間にしては、黒くて丸い眼が優しい雰囲気を醸し出しています。でも、頬から喉にかけて黒褐色の羽が出ていますから、ひげ面のおじさんのようにも見えます。
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by coffeeto | 2012-03-31 19:39 | タカ目

畑のムクドリ

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季節はまさに冬から春へと移り変わろうとしていますが、春先の田園地帯にはどんな鳥が観察できるかと出掛けてみたところ、耕された畑の中に、ムクドリを観察することができました。
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この2羽のムクドリを見比べると、いずれも成鳥であると思われますが、右側の個体は頭部から胸にかけて黒っぽいところから、♂の個体であることが分かります。また、左側の個体は、頭部から顔面にかけて褐色味が強く感じられることから、♀の個体になります。
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胸を張って、ちょっと得意げなポーズをとっている♂の個体です。ギュルギュル、キャラキャラ地鳴きとも、さえずりとも分からない声で鳴いていました。
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地面に降りて、昆虫類や木の実などを探しているものと思われますが、この2個体は仲良く行動を共にしていることから、番を形成して、間もなく繁殖活動に入るものと思われます。
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by coffeeto | 2012-03-30 22:10 | スズメ目

カモメの亜種

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銚子漁港で観察したカモメ類の中に見つけた、中央左側にいるこのカモメは、日本で典型的に観察できる亜種 L.C.kamtschatschatschensis になると思われます。黄色いくちばしに斑はなく、背面の色もセグロカモメに近い色合いをしています。
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このカモメも、右後ろにいるウミネコよりも明らかに淡く、左側にいるセグロカモメによく似た色合いをしているところから、亜種 L.C.kamtschatschatschensis でしょう。
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中央付近に並んでいる2羽のカモメに注目すると、右奥の個体は、不明瞭ですがくちばしに斑があり、頭部に丸みがあり、大きさもやや小さく感じられることから、アメリカ大陸北西部(アラスカ付近)で繁殖する亜種 L.brachyrhynchus になると思われます。中央左側の個体のくちばしは黄色一色で、背面の色は右奥の個体より色が濃くて、また頭部もやや扁平気味であるところから、亜種 L.C.kamtschatschatschensis になると思われます。
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さて、こちらの中央にいるカモメに注目してください。背面の色は明らかに黒色味が強く、右側のウミネコとあまり変わりません。また、体つきもちょっと大きめに感じます。この個体は、シベリアからヨーロッパにかけて広く大陸で繁殖する亜種 L.heinei になると思われます。
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頭部から後頸にかけて、褐色の斑がかなり強く出ています。また、左側の第2回冬羽のウミネコと比較しても、背面の色が同じように思えます。
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by coffeeto | 2012-03-28 21:55 | チドリ目

冬羽のタヒバリ

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春先の田んぼで、活発に動き回るタヒバリを見つけました。スズメ目セキレイ科に属する小鳥になりますが、今の時期の農耕地帯では、ヒバリのようにたくさん観察できることから、この名前が付いたものと思います。
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胸から脇腹にかけては、褐色の縦斑が顕著です。この個体は、冬羽ですから、あまり赤味が感じられませんが、夏羽に換羽すると、胸から腹にかけて、かなり赤味の強い個体も観察されます。
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背面は、一様に褐色ですが、同じ仲間のムネアカタヒバリやセジロタヒバリなどは、背面の縦斑がとても顕著に出ますから、識別はとても容易にできると思います。
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背面が灰褐色をしている、この個体はタヒバリの典型的な冬羽です。関東地方では、冬鳥として観察されますが、繁殖は中国東北部からシベリアにかけての大陸で繁殖するようです。
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by coffeeto | 2012-03-27 22:16 | スズメ目

オオハシシギ

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シギチは好きですか?と聞かれても、識別が難しいから....とちょっと引いてしまう人がいますが、とても勿体ないと思います。日本を中継点として繁殖地と越冬地を往復しているシギやチドリの仲間は、とてもたくさんいます。また、日本で繁殖する仲間や、越冬する仲間もたくさんいます。ある意味、日本の位置はシギチを観察するのに、これ以上の立地条件はないともいえます。事実、日本ではバードウォッチング発祥の地であるイギリスよりもたくさんの種類を観察できるのです。そんなシギチをしっかり観察することは、ライフリストを増やす近道にもなります。
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ここで観察したのは、オオハシシギです。日本で越冬する個体も少数いますが、多くは旅鳥として春と秋の渡りシーズンに観察されます。
全長29cmとされていますが、くちばしが長いですから、タシギと同じように、それだけで全長を稼いでいると思います。
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冬羽の状態ですから、全身に赤味はありませんが、夏羽に換羽すると、顔面から胸部、腹部にかけて橙色の羽が美しく彩るようになります。そんな姿を観察できるのは、これからゴールデンウィークにかけてしっかりとシギチ観察をしている人だけの特典になります。
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後ろから撮影したものですが、背面の各羽は灰褐色です。尾羽は白と褐色の縞模様であることが分かります。この写真では確認できませんが、腰が白いところもオオハシシギの特徴です
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by coffeeto | 2012-03-26 21:32 | チドリ目

コアオアシシギ

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3月18日の日曜日にシギチの渡来状況を確認するために足を運んだこの場所で、思いがけずこのコアオアシシギを観察することができました。このコアオアシシギが渡り途中の個体であるのか、越冬個体であるのかは知る由もありませんが、この場所でコアオアシシギを見つけたことに、大きな喜びを感じました。
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左側にいるのはエリマキシギの♀の個体です。背面の羽は黒褐色で羽縁に淡色の縁取りが目立ちます。全長は22cmです。コアオアシシギの背面は灰褐色で、目立つ縁取りのある羽はありません。全長24cmですから、エリマキシギ♀とはほぼ同じ大きさです。
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コアオアシシギが何か餌となるものを捕えて、今まさに飲み込もうとしているところです。トリオでいるところを撮影できたうちの1枚で、左側にはエリマキシギの♀とその後ろにオオハシシギが重なって写っています。
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コアオアシシギの成鳥冬羽です。風切羽の間に見える、腰の部分が白いことが分かります。コアオアシシギの一番の特徴は、何といっても針のように細いくちばしにあると思います。この写真を見ると、僅かに上に沿っているようです。
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by coffeeto | 2012-03-25 19:45 | チドリ目

畔のクサシギ

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水の張った田んぼでタカブシギを観察していたら、その田んぼの土手にこのクサシギを見つけました。シギチがたくさん観察できるこの場所は、私の気に入りの場所ですが、、それにしても効率よくたくさんのシギチが観察できて、喜びよりも驚きの方が大きい状況でした。
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これはクサシギの成鳥冬羽です。夏羽であれば、背面の各羽の羽縁に白斑が出ますが、冬羽の背面には明瞭な白班は認められません。今シーズンは、狙ったわけではありませんが、クサシギとであるシーンが多くあるように思います。
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by coffeeto | 2012-03-24 21:10 | チドリ目

エリマキシギの♀

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先日足を運んだシギチの観察ポイントで、エリマキシギ、オオハシシギ、コアオアシシギが一緒に行動するシーンを観察したのですが、今回は、その中からエリマキシギだけを取り出してみることにしました。
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エリマキシギは、背面の各羽に淡色の縁取りが明瞭に出ることと、くちばしがあまり長くないことが一番の特徴です。このトリオを見つけたとき、一番先に目に入ったのがこのエリマキシギで、これは♀の個体ですが、エリマキシギのペアがいると思い込んでしまいました。
というのも、♀の全長は22cmほどですが、その傍にいたオオハシシギは29cmありエリマキシギの♂の個体とほぼ同じ大きさですから、てっきりペアの片割れだと勝手に思い込んでしまったのです。
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雌雄でこれだけ大きさが異なるシギは他に思いあたりません。図鑑によれば、甲殻類やミミズ類を餌にしているとのことです。
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たまたま、畔に上がってくれましたから脚の色を確認することができました。冬羽であれば、黄緑色をしていますが、この個体は黄橙色ですから、夏羽に換羽途中であると思われます。
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by coffeeto | 2012-03-23 23:14 | チドリ目

湛水田のタカブシギ

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シギチ観察シーズン到来の前に、渡来状況を下見しようと足を運んだお気に入りの場所では、期待を裏切らないたくさんのシギチ類が出迎えてくれました。これは、間近に観察することができたタカブシギです。
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萌え始めた草原の緑の向こうに、見返り美人的なタカブシギを撮影してみました。この日は天候には恵まれませんでしたが、シギチ類には歓迎してもらえたようです。
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本当に間近で撮影させてくれましたが、あまり警戒することもなく、このように羽繕いするところまで見せてくれました。
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歩き始めようとして右脚を上げたところですが、田んぼの泥がベッタリとついているせいか、ずいぶん太い脚のように見えます。
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図鑑によれば、タカブシギは旅鳥とされていますが、関東地方では越冬する個体もいます。この場所の個体が越冬個体か、渡来してきた個体か、私には知る由もありません。
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ここの田んぼでは、7~8羽の群れが観察できました。何かに驚いて飛び立った時には、見事な編隊飛行を見せてくれました。
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タカブシギは全長20cmの淡水性のシギで、雌雄同色です。この個体は、成鳥冬羽であると思われます。夏羽では背面に白色と黒褐色の斑がよく目立ちます。
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by coffeeto | 2012-03-22 21:08 | チドリ目

越冬するタシギ

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土曜日は、冷たい雨の一日となってしまいました。週末バードウォッチャーとしては、翌日の日曜日はいても立ってもいられずに、シギチ観察のため、お決まりの場所へ出かけてみました。天候には恵まれませんでしたが、田んぼの畦道でタシギが出迎えてくれました。
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このタシギは、おそらくこの場所で越冬した個体だと思われます。お決まりのこの場所は、越冬するシギチ類の密度がかなり高く、渡りシーズンにはたくさんのシギチが観察できて、あまり振られることがありませんからとても気に入っているところです。
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図鑑を見ると、タシギは全長26cmとされていますが、くちばしは10cmくらいで大変長く、体長の優に3分の1はあります。旅鳥とされていますが、この辺りでは越冬するものが多く観察できます。
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タシギを識別する時のポイントとして、背面の大雨覆いの縁の淡い褐色の斑が一直線につながるところです。他の地シギ類は、この淡色斑が垂れ下がるように見えますから、かなり有力な識別ポイントになると思います。
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by coffeeto | 2012-03-21 22:10 | チドリ目