カテゴリ:チドリ目( 359 )

漁港のケイマフリ@銚子

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漁港にケイマフリが入っているという情報を貰って、次の週末が来るのを、首を長くして待っていました。早く行かなければ居なくなってしまうかもしれない....こんな時の時間が経つのって、本当に遅いなと思いますね(^◇^;)....現地に足を運んだのは3月8日(土)のことでした。晴れていたものの、とても冷たい風が吹きつけています。弥生3月とは名ばかりで、そこは真冬の寒気に包まれていました。ダウンジャケットとオーバーズボンを持ってきて大正解です。吹き付ける強風で、カメラが三脚ごと倒れるのではないか、と心配しながら港内を探していると、堰堤を回り込んだ先の方に、数人の観察者が見えました。直ぐにその場所へ向かうと、割合近いところに浮いているのを撮影することが出来ました。久々に観察することが出来たケイマフリです。
前回ケイマフリを見たのは、2000年12月に沼津市の江浦湾でのことでしたから、あれからもう13年も経ってしまったことになります。
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背面は暗褐色で、体下面は白色のツートンカラーですが、目の周りに独特の白い縁取りがあるところと、くちばしの基部に白い部分があるところがケイマフリを識別する時のポイントです。特に、くちばし基部の白い部分は、同じウミスズメの仲間では、このケイマフリだけにみられる特徴になります。....この写真では分かりにくいですから、上の写真も参照してください。
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ケイマフリは、雌雄同色ですから、この個体が♂なのか♀なのか、識別することはできません。でも、伸びをするように片脚を上げてくれましたから、脚が赤いことはしっかり確認することができました。ケイマフリの名前の由来については、アイヌ語で赤い脚を指す「ケマフリ」が語源となっていると聞きました。お陰で、名前の由来を確かめることができました。
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時々このように、水面で翼を広げて、羽ばたきをする様子を見せてくれました。翼下面がよく見える状態ですが、一様に暗褐色であることが分かります。
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羽ばたきをしたところを後方から撮影することもできました。翼の上面は全て黒褐色です。ウミガラスやウミバトは次列風切に白色部分が出ますから、これも識別ポイントの一つになると思います。
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たまたま、飛翔する姿を撮影することもできました。頭部から首、上面はいずれも黒褐色ですが、体下面は白色です。でも、よく見ると胸から脇腹にかけては黒褐色の斑が出ているのが分かりました。ここでも、赤い脚が目につきますね。
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ケイマフリの眼の周りの白斑について注目すると、冬羽ではアイリング状となり、夏羽では白斑が広がるということです。そうすると、この個体は白斑がやや後方に広がりつつありますから、冬羽から夏羽への移行途中であろうと思われました。
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近くに、アカエリカイツブリがやって来ましたから、一緒に撮影することが出来ました。ケイマフリは全長37cmで、キジバトよりやや大きいくらいの体形ですが、アカエリカイツブリは全長45㎝ですから、その大きさの違いが分かりますね。
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こちらでは、クロガモのすぐ前を泳いで横切ってくれました。このケイマフリは港内から出ることはありませんが、良く動き回ってくれましたから、いろいろなシーンを撮影できました。ちなみに、クロガモの全長は48cmということです。
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アカエリカイツブリの群れの近くに浮かんでいるところです。こうして見ると、のんびりした春の海といった風情に見えますが、当日は冷たい風が強く吹いて、とても春の海と言える状況ではありませんでした。
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by coffeeto | 2014-03-16 06:00 | チドリ目

オオセグロカモメ@銚子

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フィールドに出て野鳥写真を撮るのに、朝から日が暮れて暗くなるまで、一日中ずーっと野外に出ていることが多いので、寒い冬の時期は暖かい服装に気を付けています。ここ銚子漁港でも、かなり冷たい風が吹きますから、それなりの服装をしていないと、一日中体が続きません。暖かい日差しがあれば、少しは寒さも和らぎますが、何といっても冷えた体には温かいお昼ご飯がご馳走になります。以前は、近くのコンビニへ行って、お弁当を温めてもらい、ポットのお湯でインスタントみそ汁を作るのがせいぜいでしたが、ここ数年、山歩きを始めて携帯ガスバーナーを持つようになってからは、どんなフィールドへ出掛けても、豚汁や肉じゃがなどのレトルト食品を温めて、熱々のお昼ご飯で体にパワーを充填できるようになりました。
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銚子漁港の第一漁港から続く、堰堤の上に並ぶたくさんのカモメたちを観察していたところ、オオセグロカモメが飛翔する写真を撮影することができました。セグロカモメとの識別が難しいですが、背面の色合いがかなり黒いですからここが見えれば一目瞭然で識別することができます。
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これは、オオセグロカモメの翼下面を下から撮影したものですが、初列風切の先端の数枚に、セグロカモメのような黒斑が出ていません。敢えて言えば、一番上の写真の翼下面のように、上面の黒色が透けて見えるようなところが特徴です。
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たまたま、堰堤の上に並んだオオセグロカモメとセグロカモメが同じようなポーズを取ってくれました。これで、背面の様子と初列風切の色合いがよく分かりますが、これだけ色が違うと識別は容易ですね。
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この2個体のカモメをよく見ると、いずれもくちばしの赤斑の部分に黒い斑が混じっているのが分かります。これで、どちらも第4回冬羽の特徴になることが分かります。大型カモメの場合は、成鳥になるまで4~5年かかるといわれていますから、これが完全な成鳥になる直前の最後のステージとなります。
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by coffeeto | 2014-01-04 06:00 | チドリ目

ウミネコ@銚子

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我が家は都内の足立区にありますが、車で銚子漁港まで行く定例コースがあります。自宅を出発して金町から松戸市を抜け、木下(きおろし)から国道356号線を使います。神崎大橋で茨城県側に渡り、川沿いの県道を走って利根川大橋に当たったら、左折して国道124号線で波崎新港を目指すコースが定例です。このルートを使うと、午前6時に自宅を出発すれば8時過ぎには到着することができますから、高速道路を使うのとあまり変わりません。何年も通い続けてきましたから、状況に応じて抜け道もいくつか使い分けることがでるようになり、帰りも3時間ちょっとで戻ることができるようになりました。高速道路を使う必要が無くなりましたから、その分足を運びやすくなりました。
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そんな訳で、12月の三連休の中日に当たるこの日も、また銚子漁港でカモメ観察をしています。第一漁港の外れの水路を挟む堰堤の上には、たくさんのカモメが並んでいますが、今回はその上を飛ぶウミネコを紹介したいと思います。
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水路を飛んできたウミネコが、堰堤の上に着地しようと翼を一杯に広げました。背面と翼上面は黒色に近い濃灰色で、初列風切の黒色とほとんど見分けがつかないような状況です。また、ウミネコの特徴である、尾羽の太い黒帯もよく目立ちます。
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堰堤の上に、上手く着地ができたようです。ウミネコはカモメ類の中では、中型カモメの仲間に属しています。左側に大型カモメのセグロカモメがいますが、こうしてみるとその大きさの違いがよく分かります。
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ウミネコが翼を半開きにしていますが、翼の黒っぽい色合いがより強調されて見えます。くちばしと脚は黄色ですが、くちばしの先端には赤、黒、赤と並ぶ独特の斑があります。
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片脚を上げて、グッと伸びをしました。ウミネコの頭の色合いに注目すると、後方の上の段にいる個体は灰褐色のもやもやとした斑に覆われていますが、これは冬羽の特徴です。伸びをしている個体の右側の個体は真っ白ですが、これは、既に夏羽に換羽しているものとなります。
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ウミネコが飛び立ちました。翼の裏面は、中ほどから先端にかけて黒っぽくなっているのが分かります。これが飛翔している時に、下から見上げたウミネコを識別するポイントになります。....セグロカモメは先端だけが黒く、ユリカモメは翼下面全体が黒っぽい色合いです。....この写真では堰堤の上段にオオセグロカモメ、下にヒメウその右側にセグロカモメと、バラエティに富んだ鳥が映り込んでくれました。
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by coffeeto | 2014-01-03 06:00 | チドリ目

新春のセグロカモメ@銚子

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明けましておめでとうございます。平成26年のお正月を、特別な感慨を持って迎えています。....今春、37年務めた職場を定年退職しますから、なんだか寂しいような、でもこれからゆっくり野鳥と自然にふれあうことができるから嬉しいような....複雑な気持ちが入り混じっています。
昨年12月の三連休を利用して、銚子漁港へ足を運んできました。カモメ類を観察するのが面白くて、数年前までは毎週のように通っていましたから、銚子漁港周辺は準地元のような親しみがあります。
カモメの仲間の中でもセグロカモメは亜種が多いうえ、交雑している個体もたくさんいますから、識別はなかなか難しくて、いまだに悩まされ続けています。行く度に???の連続ですが、飛翔するカモメはスッキリ爽やかですね。
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今まさに着地しようとするこのセグロカモメは、初列風切の1Pと2Pが少し短いですね。換羽が完全に終わっていない状態で、これから伸びてくる途中です。背面の色は、ウミネコはかなり黒色に近いのに対し、セグロカモメはそれより明らかに薄い灰色です。
セグロカモメの背面の灰色は、初列風切の先端にある黒斑と明確に区別できますが、オオセグロカモメの背面はより黒色味が濃くて、先端の黒色斑との違いが僅かです。
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ここに並んでいるのは、いずれもセグロカモメ( Vega Gull )だと思います。同じセグロカモメでも、体の大きさが違う個体がいることが分かると思います。カモメの体長は♂の方が大きくて、♀は小さいようです。
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このセグロカモメは、脚が黄色です。ならばキアシセグロカモメか?と思ってしまいますが、日本で見られる脚の黄色いカモメは、ホイグリンカモメの仲間になるようです。ホイグリンは背面が殆ど黒色に近い色合いですから、この個体はタイミレンシスと呼ばれる亜種になると思います。
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右側の個体はセグロカモメの成鳥で、左側にいるのが第1回冬羽です。頭部からお腹にかけて全身が褐色の羽に覆われているうえ、くちばしが黒色です。また、初列風切は褐色味のある黒色です。オオセグロカモメの第1回冬羽は初列風切がこんなに黒くありませんから、ここで識別することができます。
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ウミネコの群れの中に、セグロカモメの第1回冬羽がいました。上の写真に比べると、この個体は首から頭部にかけて随分白っぽくなっていますから、第1回冬羽から第1回夏羽へと換羽途中であると思われます。
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さて、こちらの個体のくちばしに注目してください。セグロカモメの成鳥は黄色いくちばしに赤い斑が出るのですが、この個体は黒い斑が出ています。通常カモメは成鳥になるまで4~5年かかるとされています。羽衣はすっかり成鳥ですが、くちばしに黒い斑が出る個体は第4回冬羽です。
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この2個体は、いずれもセグロカモメの成鳥です。でも、右側の個体は頭部が扁平で、左側の個体はドーム型をしています。厳密に言えば、亜種の違いがあると思いますが、識別は難しいですね。
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by coffeeto | 2014-01-01 06:00 | チドリ目

堰堤のシロカモメ@銚子

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漁港で越冬するカモメ達の様子を観察するため、銚子漁港へ行ってきました。コースどりの関係で、先に波崎の新港と海水浴場を見てきましたが、予想に反してカモメをはじめとする海鳥や、その他の野鳥も殆ど見られず、足取りも重く銚子漁港へ入ってきました。第一漁港の脇を通過しても、やはりカモメ類はあまり見られず、少ない状況でした。しかし、第一漁港の入口にある赤灯台から続く堰堤の上に、たくさんのカモメ達が並んでいました。....良かった、空振りは免れました。....ウミネコとセグロカモメが圧倒的に多くいましたが、その中にこのシロカモメを確認することができました。
この写真を撮影している時に、ちょうどワイバードのカモメを観察するバスツアーが到着しましたから、水路を挟んで、向こう側にはたくさんのカモメが、こちら側にはたくさんの人が並ぶ面白いシーンになりました。
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シロカモメは、セグロカモメと同じ大型カモメ類に分類されます。この写真の中央に写っているのがシロカモメで、その右にいるのがセグロカモメ、左にいるのがウミネコになります。
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カモメの仲間の識別をするうえで、背面の色合いが識別の大きなポイントになります。ウミネコの背面は黒色に近く、セグロカモメはそれより黒色味が淡くなりますが、シロカモメはさらに薄い色合いで、初列風切の裏面は完全に白色です。この個体は成鳥ですから背面は淡い青灰色ですが、体型は別として、カナダカモメもこれとよく似た色合いになります。
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銚子漁港で見られるシロカモメは、注意深く観察していると2亜種いることが分かります。この個体は体が大きめな亜種(L.hyperboreus)になります。もう一種類いる小さ目な亜種(L.barrovianus)は、今回見られませんでしたが初列風切が長く、よりアイスランドカモメに近い羽衣をしています。
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堰堤の上に羽を休めていたシロカモメです。光線の当たり具合と、カメラの露出調整の関係でかなり明るくて白っぽく写っていますが、色合いは上の写真の個体とほとんど同じです。
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by coffeeto | 2013-12-31 06:00 | チドリ目

堰堤のカモメ@銚子

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先日から、銚子漁港のカモメ達の様子を観察しに行きたいと思っていましたが、頭の中にカモメの姿が浮かんだら、もう足は銚子へ向けて動き始めていたという状況です。銚子漁港の陸側から水路を隔てて、堰堤の上にビッシリと並んでいるカモメ達の姿は壮観です。行けば必ず見られる鳥ですし、同じように見える種類でもいろいろな亜種が居たりと識別が面白くて、数年前までは冬の間、毎週足を運んでいたくらいカモメに狂っていました。そんな私にとって、銚子漁港ほど嬉しい環境はありません。
今回も、第一漁港の赤灯台から続く堰堤の上に、たくさんのカモメ達が並んでいました。セグロカモメ、オオセグロカモメ、ウミネコ、ユリカモメなどが押し合うように並んでいる中に、少数のただのカモメが見つかりました。頭部の褐色斑が、ウミネコはベッタリした感じですが、カモメはこのようにざっくりした斑になっています。
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カモメ類は体の大きさで大まかに分けると、セグロカモメやシロカモメなどの大型カモメと、ユリカモメやミツユビカモメなどの小型カモメに分かれますが、カモメはウミネコとともに中型カモメの仲間に属します。
その中でカモメはそんなに個体数は多くありませんが、ここでは数亜種を確認することができます。この写真の個体は成鳥ですが、くちばしががっしりしていて、体が大きく普通に見られる亜種( L.C.kamtschatschatschensis )になります。
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この個体は、上の写真の個体に比べると、頭が小さくて、くちばしがとても可愛い小型の亜種(L.brachyrhynchus )になります。この個体は、くちばしの先端に黒い斑が残っていることと、脚が完全に黄色ではない緑灰色をしているところから、第3回冬羽になると思います。
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ウミネコの群れの中に、カモメが1羽だけ混じっていました。体はほぼ同じぐらいの大きさですが、背面の色はウミネコはより黒色に近く、カモメはそれよりやや薄いことが分かります。脚の色はどちらも黄色です。
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ウミネコのくちばしには赤色と黒色の明瞭な斑がありますが、カモメのくちばしは全体が黄色で、....亜種の違いや若鳥など、黒い斑が残る個体もいますが....ウミネコのくちばしとは明らかに異なります。また、ウミネコの尾羽には幅の広い黒帯がありますが、カモメの尾羽は白一色です。
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この個体も、体の小さい方の亜種(L.brachyrhynchus )ですが、肩羽に青灰色の羽が出ているところと脚が黄色くないところから、第1回冬羽になると思います。
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頭は丸いドーム型で、小さいくちばしという小型亜種の外形的な特徴がよく分かります。見かけ上はとても可愛いカモメです。成鳥になってもこの外形的な特徴は変わりません。カモメの亜種の中では、私の好みのタイプになります。
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by coffeeto | 2013-12-30 06:00 | チドリ目

海辺のイソシギ@南房総

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台風27号の接近に伴い、怒涛の大波が打ち寄せて、外洋性の海鳥が避難してくるであろうと予想して、外房の各漁港を回ってきました。
以前、猛烈な低気圧接近のさなか、銚子漁港で万単位のヒレアシシギの大群が、荒れ狂う外洋から避難してきて、漁港内といわず水路といわず、水面を埋め尽くしていたという、我が目を疑うような光景を目の当たりにしたことを思い出して....ちょうど10月最後の週末に当たったこともありますが....無謀にも台風接近の最中に出かけることにしたわけです。
ところが、房総半島最南端の野島崎灯台周辺は穏やかです。強風はどこへ行ったの?怒涛の大波はどこに潜んでいるの?....普通に雨が降っているだけの状況で、完全に予想を裏切られてしまいました。
白浜の海岸線に沿った芝生の広場では、翼を広げたシギチの仲間が、のんびりと大きく伸びをしているところを見つけました。
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小雨が降る芝生の上は、台風接近で人っ子一人いません。お陰でこの芝生の広場は、この日だけはイソシギやハクセキレイなどの野鳥にとって、格好の餌場となっていました。
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台風接近といっても、大波が押し寄せるような状況ではありません。普段より少し波が高い程度でしょうか?...といっても、普段の波の高さは知りませんが...のんびりしたものです。
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このイソシギの羽衣を見ると、背面の各羽の羽縁がうっすらと淡色で、波目模様のように見えます。通常、幼鳥は羽縁に淡色の縁取りがありますが、イソシギの場合、冬羽は夏羽に比べて羽縁が淡色になります。この個体は、少なくても成鳥夏羽でないことだけは確かですが、果たして幼鳥なのか?それとも冬羽に移行途中の個体なのか?....私には良く分かりません。
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時折、芝生の地面を突きながら採餌していますが、何を食べているのでしょうか?たまたま、この写真では餌を咥えて飲み込もうとする瞬間が写っていました。でも、この状況では、何を食べているのか分かりませんね(^^;;
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台風接近中ですが、小雨が降り続く海岸沿いのこの芝生は、人影が全くありませんから、イソシギがこの時ばかりと採餌活動に忙しく、かなり精力的に動き回っていました。
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おっと、この写真を良く見ると、くちばしの先に何か咥えています。これがイソシギが芝生の上を歩き回って、採餌の対象としていた獲物です。小さくて白っぽい、何かの幼虫のようなものを咥えています。....しかし、芝生の中から良くこんな小さい芋虫を見つけられるものだと、逆に感心してしまいました。
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イソシギは、全長20cmのシギの仲間です。関東地方では、留鳥として1年を通して普通に観察できる水辺の野鳥です。
背面は褐色で、腹部は白色ですが、前胸部で腹部の白色がくさびの様に切れ込んでいますから、遠くからでも識別できます。
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いつも、横からの姿を観察していますから、前から見る姿はあまり見慣れていません。でも、こうして見るとスマートなイソシギが “だるまさん” のように見えてしまいますから面白いですね。
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by coffeeto | 2013-11-10 06:00 | チドリ目

休耕田のコチドリ@石岡

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例年8月から9月にかけては、渡り途中のシギチ観察のため、毎週末のように休耕田巡りをするのが通例でしたが、今年は入院などの事情もあって、その機会が殆どとれませんでした。それでも、9月1日(日)の残暑の最中に出掛けてきたのですが、あまりの暑さに、半日で音を上げてしまいました。でも、この日足を運んだ休耕田では、数種類の内陸性のシギチを撮影して、それなりに結果を残すことができましたから、安堵しています。これまで何回かに渡って、休耕田で観察したシギチたちを紹介してきたましたが、一応今回で最後回にしたいと思います。
最後に紹介するのはコチドリです。この日、休耕田で観察したシギやチドリの仲間の中では、コチドリが一番多かったと思いますが、写真は殆ど残っていませんでした。普通にたくさん見られる野鳥については、得てしてこのような結果になってしまいがちです。(^_^;;
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さて、今回紹介するコチドリの写真の中で、一番注目して頂きたいのがこの1枚です。私自身も新発見となったのですが、羽を広げてグッと伸びをした、コチドリの三列風切がとても長いんですね....驚きました。
翼の先端から10枚ほどが初列風切で、中間部分の数枚が次列風切になります。三列風切は胴体に一番近いところの何枚かになりますが、翼下面は雨覆いも含めて全て白色の羽なのに、三列風切として見えている部分は褐色で、下に垂れるように伸びています。これは意外でした。今まで全く気がつきませんでした。
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そのコチドリが、羽を伸ばした状態からその場でハイジャンプをしてくれました。翼を振り下ろそうとしている瞬間ですが、確かに三列風切がヒョロッと長く、足元に垂れているのが分かりますね。
色々理由があって、このように長くなっているのでしょうが、何故長いのか、私にはその理由が分かりません。
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コチドリは、片脚を前に出して小刻みに震わせるような仕草をしますが、これが採餌のときの習性です。コサギも同じような行動をとりますが、こうして小さい虫などを驚かせて、飛び出してくるのを待つのでしょうか?
このとき、コチドリは上空を振り仰ぐようなポーズをとりました。警戒しているようです。きっと、このとき上空には、ほかの鳥が飛来していたものと思われます。
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頭部から顔面に掛けてと、首の周りの褐色の羽がぼんやりしていて、濃い黒色の帯状の斑が出ていないところから、今年生まれの幼鳥であると思います。これから、越冬地に向かって渡去していくのでしょうが、来年もまた元気に戻って来て下さい。
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by coffeeto | 2013-09-23 06:00 | チドリ目

休耕田のタカブシギ@石岡

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内陸性シギチを観察する場合、私は車をブラインド代わりに利用して、休耕田に接近するスタイルをとっています。当然のことですが、この場合、農作業の車の邪魔をすることがあってはなりません。
いつものことながら、この日も車の助手席に望遠レンズを乗せた三脚を据えて、お目当てのシギチを撮影していたわけですが、撮影に夢中になっている最中、ふと気がつくと、すぐ目の前まで農作業の軽トラックが来ていました。クラクションこそ鳴らされなかったものの、慌てて車をバックさせて退避しました。農作業の邪魔をしたことに間違いありませんから、野鳥写真を撮影している旨を説明し、平身低頭お詫びを申し上げたところ、「この暑い中、野外で農作業しなければならないよ....。」などと、笑顔で挨拶されていましたが、少なからず心が痛みました。
鳥だけでなく、周囲の農作業も把握しなければなりません....という訳で、今回はその時、夢中になって撮影していたタカブシギを紹介します。
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図鑑を見ると、タカブシギは旅鳥とされていますが、春先のまだ寒さが残っている時期にハス田などを回ると、かなり早い時期から観察することがあります。もしかしたらそうした個体は、関東地方で越冬したものであったかもしれませんね。
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背面の各羽は黒褐色ですが、羽縁に白色の斑が大きく出ています。
鷹斑模様に似ているところから、これを捉えて、タカブシギの名前が付けられたのではないかと思います。
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ここからの写真は、やはりタカブシギですが、撮影時の露出補正を誤ってしまいました。JPEGで撮影していますが、後からパソコンで補正しても、これが精一杯というところです。デジタルとはいえ、撮影時の適正露出は欠かせないところですね。どんな状況でも対応できる撮影技術を磨くために、もっと経験を積みたいところですが、まだまだ修行が足りないようです。
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私が、現在使用しているカメラは、オリンパスのE-5です。以前は、某大手メーカーのカメラ数台とレンズ数本を所有していましたが、オリンパスのZD(ズイコーデジタル)レンズの、特に松クラスのSHGレンズで撮影された画像を見て、その解像力の高さに痺れてしまいました。それで決断の上、持っていたカメラとレンズを全て処分して、オリンパスに乗り換える決心をして、何とか憧れのZD300mmF2.8を購入したわけです。
もう一つの理由は、オリンパスのカメラの撮像素子に、フォーサーズ規格が採用されているところにあります。フォーサーズの撮像素子は、35mm判のカメラに比較して面積が半分ですから、同じ焦点距離のレンズで撮影した画像は、倍の大きさに写ることになります。私のレンズでも、600mm相当の絵が撮れることになりますから、これは野鳥写真を撮影する場合には、大変大きなアドバンテージになるのです。
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タカブシギは、体長20cmほどの中型のシギになります。その特徴として、背面は濃褐色で羽縁に白斑が明瞭に出るところが、屋外で見たときに一番目立つ特徴になります。その他には、白いアイリングと白い眉斑がこの写真でも分かりますが、真っ直ぐで黒色のくちばしはと、黄緑色の脚も識別ポイントです。
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by coffeeto | 2013-09-21 06:00 | チドリ目

休耕田のクサシギ@石岡

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高速道路を利用して、我が家から車で2時間弱のところにあるこの田園地帯は、河川に沿った周辺に自然環境がたくさん残っているうえ、休耕田もたくさんありますから、シギやチドリの仲間の渡り時期から、冬場のワシタカ・小鳥類観察まで、足を運べば何かしら収穫の多いところです。
そのうえ、バードウォッチャーや野鳥カメラマンも殆どいませんから、落ち着いて野鳥観察ができる、私のお気に入りのフィールドの一つです。
この日は、炎天下の大変暑い天候でしたから、半日で退散してきましたが、滞在している間は農作業の人は見かけましたが、それ以外は誰にも会わない状況でした。そんな場所ですから、休耕田にはたくさんのシギやチドリが、落ち着いて採餌活動にいそしんでいました。
有難うございました。今回も半日で、一日分以上の収穫を得ることができました。でも、あの暑さは何とかならないものでしょうか?
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今回も愛車(X-TRAIL)の助手席に三脚を据えて、オリンパスE-5にズイコーデジタル300㎜F2.8+EC14を積載し、農道脇からじっくりと撮影させてもらったわけですが、イヤハヤもうその暑さと言ったらありません。車のエンジンは切っていますから、窓を全開にしても風が吹いてくれません。それで、予備バッテリーから300Wのインバーターを経由して、扇風機を回しているのですが、一番強く回しても熱風ばかりで涼しさが微塵も感じられません。それでも、風を送っていなければ間違いなく熱中症で倒れていたと思います。
これは、間近に撮影することができたクサシギです。この休耕田では、他のシギ・チドリと一緒に数個体のクサシギを観察することができました。英名は Green Sandpiper とされていますが、その由来がよく分かりません。でも、図鑑を読むと、「背からの上面は緑色みのある黒褐色」と解説されていますから、そのあたりに名前の由来があるのかな?などと勝手に思っています。
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ここにもクサシギがいました。夏羽ですから、背面は一様な濃褐色で、羽縁に小白斑があります。同じ仲間のタカブシギは、この白斑が顕著でタカ斑模様に似た色合いですから、識別ポイントになります。
左奥に写っているのは、側胸部に白色の独特の切れ込みがありますから、イソシギであることが分かります。
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こちらのクサシギは、お腹が水面に着くくらいまである、水深の深いところに入って採餌していました。でも、こんな深みに入っているのは稀で、普通は茂みの脇や水深の浅い場所で、昆虫や甲殻類を獲っています。
奥に見えるのは、一緒に行動していたオバシギの幼鳥です。
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クサシギは単独行動をとることが多いと思いますから、あまり群れている状況を観察したことはありません。でも、こちらの2個体は仲良く行動を共にしていました。
図鑑を確認すると旅鳥とされていますが、以前、東京近郊の田園地帯で、越冬している個体を観察したことがあります。また、8月中旬に信州の高原地帯にある池の畔で、数個体のクサシギを観察したこともあり、ここで繁殖したの?と驚かされたこともありました。
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by coffeeto | 2013-09-19 06:00 | チドリ目