カテゴリ:タカ目( 92 )

海岸のミサゴ@長生

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九十九里浜の浜辺から突堤が長く飛び出していました。この日は、その先端から沖合に浮かぶ、海ガモ達の写真撮影に夢中になっていました。かなり距離があるので、ピントの確認をしようとファインダーから目を離そうとしたとき、上空を飛ぶ割合大きめな鳥影が視野をかすめました。咄嗟にワシタカだと判断できましたから、そのままファインダー越しにあとを追うと、ミサゴの姿が飛び込んできました。そのままシャッターを押して撮影したのですが、画面の左上に寄ってしまいました。幸い見られる程度にピントが合っていましたから、何とかトリミングすることができました。
しかし、発見から撮影までほんの一瞬の出来事でしたから、とてもラッキーなワンショットでした。
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その後、ミサゴは何度か姿を見せてくれましたが、いずれも少し離れたところを飛びましたから、カメラでピント合わせに苦労しながら撮影しました。ここからの写真は、ちょっとトリミングしてあります。
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この日、九十九里浜には、海ガモを観察しようというたくさんのバーダーや野鳥カメラマンが集まっていました。皆さん、沖合に見え隠れする海ガモを熱心に観察していましたが、意外に上空を飛翔するミサゴにはあまり感心がないようです。私が上空に向けてシャッターを切ると、気が付かれた方が何名か観察する程度でした。あまり興味がないのでしょうか?
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ミサゴは魚を獲ってこれを餌としますから、タカの仲間の中では、ちょっと変わった習性を持っています。したがって、海岸や河川、湖沼などが生息域になりますが、海洋性のタカというイメージが強くあります。そのせいか、カモメやミズナギドリの仲間のように、体の大きさに比べて翼が少し長いという特徴があります。
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ミサゴの♂と♀を識別するのは、喉の部分にある褐色斑で判定します。♂の方が褐色の帯が細く、♀の方が幅広い傾向があるようです。そうするとこの個体は、褐色斑があまり太くありませんから、♂になると思います。
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ミサゴは、全長57cmということですから、ハシブトガラスとほぼ同じ体型です。でも、翼が長いですから、カラスより大きいように見えます。
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by coffeeto | 2014-01-23 06:00 | タカ目

狩りするチョウゲンボウ@流山

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平成26年の初めての野鳥観察に出掛けてきました。元旦は初詣に出掛け、3日に娘夫婦が年賀の挨拶に来る予定ですが、2日は特に予定もありません。自宅で箱根駅伝の中継を見ていても良いのですが、一日中家にいるのがもったいないですから、空いた時間を使って野鳥写真を撮って来ようと思います。でも、年賀状の整理などもありますから、あまり遠出しないで近場を狙ってみることにしました。
車を運転していると、目の前に広い草原が広がり、フロントガラス越しに停空飛行する、チョウゲンボウの姿が目に留まりました。これは良い被写体になりそうです。早速、車を停めて撮影開始です。
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このチョウゲンボウは、私が三脚を据えて撮影を始めても、割合近くまで来てくれました。できれば、太陽をバックにして順光で撮影したいのですが、あまり動いて狩のお邪魔をしてはいけませんから、逆光でも仕方ありません。この位置から撮影を続けました。
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これは本当に偶然ですが、今まで頭上でホバリングしていたチョウゲンボウが、私がカメラを構えていた場所から20~30mくらいのところに舞い降りました。....と思ったら、そのままネズミを掴んで舞い上がっていったのです。私のほうが吃驚してシャッターを押しましたが、何とかピントの合った写真に写ってくれました。....チョウゲンボウは、隼の仲間ですが、これを鷲掴みと言っていいのでしょうか?
ネズミのところに白っぽく見えているのは、尻尾ではなく枯れ草です。
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ネズミを掴んだまま、しばらく上空を旋回していましたが、おそらく安全に食べられる場所を探していたものと思います。一番上の写真が、ネズミを掴んだまま旋回していたときの写真です。
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チョウゲンボウは、私がいた所から、約100mくらい離れた場所に舞い降りました。上手い具合に向こう向きに下りています。これは、少し近づくことが出来るチャンスだと思い、カメラを担いでそぉ~っと近寄ります。そして、三脚をセットしてさあ撮影しようと思ったら、いきなりこちらを振り向きました。....しまった、飛ばれてしまうか?
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でも、横向きに穏やかな顔を見せてくれました。しかし、こうして周囲の安全を再確認しているようです。私の危惧をよそに、チョウゲンボウはこの場所を食卓とするように決めてくれたようです。こうして見ると、とても優しい目つきをしていますね。
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さて、このチョウゲンボウは、いよいよお食事を始めたようです。くちばしに暗灰色のものを咥えていますが、どうやらネズミの毛をむしりとったようです。
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今度は、赤っぽいものを咥えていますが、これはネズミの肉片になるのでしょうか?フクロウなどの猛禽類は、ネズミなどの獲物を捕まえると丸呑みしますが、チョウゲンボウはこのようにくちばしをナイフとフォーク代わりに使い、作法に則って食事をしているわけですね。
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by coffeeto | 2014-01-11 06:00 | タカ目

アシ原のコチョウゲンボウ@香取

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利根川に架かる小見川大橋の周辺には、広いアシ原が広がっていますが、冬の間はここが、猛禽類の格好の観察場所になっています。
チュウヒをはじめ、ノスリ、ミサゴ、チョウゲンボウなどがよく見られますが、ハイイロチュウヒやコチョウゲンボウも観察できます。
今回は、枯れ木の上に留まっているコチョウゲンボウを見つけることができましたが、いかんせんちょっと距離がありました。
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こちら向きに留まっていますから、胸からお腹にかけての模様しか見えませんが、背面は青灰色をしていますから、そこが確認できれば、普通のチョウゲンボウとは違うことが分かります。この写真でも、僅かに背面が覗いています。
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コチョウゲンボウは、冬枯れのアシ原でよく見られる冬鳥です。英名ではマーリンと呼ばれる、ハヤブサの仲間になります。
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そのコチョウゲンボウを、もう少し近くから撮影しようと思ったのですが、少し近づくと、すぐに飛び立ってしまいました。とても警戒心が強い鳥です。でも、背面が青灰色であるコチョウゲンボウと確信を持てました。
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全くのブレブレ写真ですが、翼の上面が青灰色で、先端が黒褐色であることが分かります。
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コチョウゲンボウは、全長28cmとされています。普通に見られるチョウゲンボウより、一回り小さい体形をしています。このアシ原で、小鳥やネズミ類をはじめ、昆虫類なども餌としているようです。
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by coffeeto | 2014-01-06 06:00 | タカ目

夕陽に映えるチュウヒ@香取

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平成25年12月最後の三連休を利用して、銚子漁港へカモメ類の観察に出掛けてきました。好きなカモメ観察ですから、通常であれば夕方暗くなるまで現地で観察を続けているのですが、今回は戻る途中で、利根川沿いのアシ原を舞うタカ類の観察もしてみようと思いました。そんな訳で、銚子漁港を午後2時過ぎには出発して、いつも銚子通いの際に使っている利根川沿いの道を逆にたどり始めました。
小見川大橋の辺りは、利根川に沿って長くアシ原が続きますが、この土手の上の道を歩くと、タカ類の飛翔が見やすい格好の観察場所になります。もう、だいぶ日も傾いてきましたが、赤い夕陽に照らし出されるように、チュウヒが舞ってくれました。
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このチュウヒは、頭部から胸にかけてかなり白っぽい色合いです。翼の雨覆いの部分もかなり白っぽいです。このように、体の前半分が白っぽい羽衣をしているのは、チュウヒの若鳥にみられる特徴です。
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こちらは旋回しながら、ちょっと体を傾けてくれましたから、背面が見える状態で撮影できました。頭部からの全面が茶褐色ですから、成鳥になると思われます。
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アシ原の上を飛ぶときは、このように下を向きながら滑翔しています。獲物となるネズミなどの仲間を探しているのですね。夕陽を浴びて、チュウヒの体全体が赤く映えています。
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ちょうど、鉄塔の前を通過しようというところですが、翼の下面が見える状態で撮影できました。初列風切の下面には、ほとんど横斑が認められないことから、この個体は♀になると思われます。
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この写真には、2個体のチュウヒが写っていますが、分かりますか?
利根川沿いのこのアシ原は、チュウヒなどの猛禽類の密度が高い場所です。渡良瀬遊水地と並んで、ワシタカ観察のために、冬の間に是非一度は足を運んでみたい場所です。
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by coffeeto | 2014-01-05 06:00 | タカ目

モビングされるチョウゲンボウ@奥日光

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雪が降り積もる前に、戦場ヶ原で野鳥観察をしてこようと思い、12月の第二週に足を運んでみました。流石に冷え込む厳しい環境ではありましたが、雪で埋れてしまうような状態ではなく、当初の予定どおり赤沼から湯滝まで木道を往復しながら、自然観察を楽しんでくることができました。今回の一番のお目当てはオオモズでした。レンジャクの群れも見たいし、アオシギも入ったようだから、これも見られたら万々歳だと皮算用が膨らみます。
展望テラスでオオモズを待つ間に、ちょっと距離がありましたが、チョウゲンボウがずっとその姿を見せてくれました。様々なパフォーマンスを披露してくれましたから、今回はその様子を紹介します。
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テラスのベンチに座って、ぼんやりと草原を眺めていたら、突然、三本松方向にカラスの群れが湧き上がりました。猛禽類がモビングされているかもしれない....双眼鏡で確認すると、小型の鷹の仲間がたくさんのカラスに追われているのが分かりました。まさにモビングといわれる状況ですが、対象とされているのはチョウゲンボウのようです。
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面白い状況に遭遇することができました。弾かれるように立ち上がり、直ぐにカメラを構えて撮影態勢に入りました。モビングは偽攻撃と表されますが、カラスの群れが猛禽類に対して、強烈なアクションを仕掛けます。まるで、何処かの国の防空識別圏ではありませんが、迷い込んだ飛行機に対し、戦闘機のスクランブルがかけられたようです。
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それにしても、カラスのモビングは執拗に続きました。特に、このカラスは見ている私が呆れるほど、長時間にわたりしつこく追い回しています。これは、鳥の世界のストーカー行為になりますね。でも、このチョウゲンボウは何とか難を逃れることができたようです。
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よく晴れていましたが、間断なく粉雪が舞っていて、冷え込みにはなかなか厳しいものがあります。でも、チョウゲンボウはそんな事にはお構いなしで、ここでは枯れ木の頂きに留まって、辺りの様子を伺っています。
ぐっと頭を突き出すような仕草を見せてくれましたが、何か獲物となる物を見つけたのでしょうか?
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立木の先端から飛び立ったチョウゲンボウが、空中に止まったまま羽ばたきを続けていました。ホバリングと呼ばれる停空飛翔です。広い原野で、見張りのできる立木がなくても、ホバリングしながら獲物を探すことができます。
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ここでもホバリングしているところが観察できました。風上に頭を向けて、懸命に羽ばたきを続けていましたが、風が強くて前に進めないという訳ではありません。ホバリングしながら獲物を探しているのです。....しかし、このまま少しづづ後退していったら、ちょっと笑えるシーンになりますね f^_^;)
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by coffeeto | 2013-12-14 06:00 | タカ目

涸沼のハヤブサ、彩湖のハヤブサ

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この日(11月17日)は、茨城県の涸沼周辺で野鳥観察をしてきました。近くの公園で小鳥類を探しながら歩いていると、木々の枝越しに上空を飛翔するタカの仲間が見えました。
何だろう?頭上を覆う木々の間から見え隠れする姿だけでは、その種類を特定することは困難です。急いで上空が開けた場所に移動して探してみると、まだ旋回を続けているタカの姿を見つけることができました。慌てて三脚をセットして撮影開始です。
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大きく広げた翼の形状や体型から、タカの仲間ではなく、ハヤブサの仲間であろうと思いましたが、チョウゲンボウかな? それともハヤブサかな?自信を持って識別できません。
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胴体部分が割合太めで、尾羽はあまり長くありません。顔に特徴のある黒いほお髭が見えましたから、ハヤブサであると確信が持てました。この個体は、下雨覆いの部分が褐色であるうえ、体下面には褐色の縦斑がありますから、今年生まれたハヤブサの幼鳥であろうと思います。
ここまでの3枚の写真が、涸沼で撮影したものになります。
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涸沼へ出掛けた翌週(11月24日)は、彩湖の周辺で野鳥観察をしてきましたが、ここでもハヤブサを確認することができました。ここからの3枚の写真は、彩湖で撮影したものになります。
彩湖の荒川貯水池機場の脇からカモ類などを見ていたときに、カモ類のすぐ上を飛翔するタカ類を見つけました。慌ててカメラをセットして撮影したのですが、その後は旋回しながらどんどん高度を上げていきました。
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この個体と涸沼の個体を比べると、体下面には縦斑が認められますが、下雨覆いの褐色味が殆ど認められません。体下面の縦斑もかなり色が黒くなっていますから、成鳥ではありませんが、涸沼の個体より早く生まれた若鳥であろうと思われます。
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ハヤブサを観察する機会は、そんなに多いとは思いませんが、今回は場所は異なるものの、2週続けて観察することができました。とてもラッキーであったと、私自身が少し驚いています。
ハヤブサは、図鑑によれば留鳥または冬鳥とされていますが、この辺りでは年間通して観察できるのではないかと思います。
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by coffeeto | 2013-12-02 06:00 | タカ目

チュウヒとオオタカ@茨城

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11月の三連休は、奥日光で山の鳥たちをたっぷり観察してきましたから、今度は平地で観察できる鳥に狙いを定めて出掛けてこようと、候補地を色々検討してみました。いくつか候補は挙げられるのですが、直前まで決め兼ねて、焦ってしまうのはいつものことです...(^^;;
天気予報によれば、次の週末はお天気に恵まれて観察日和となりそうです。野鳥観察については、茨城県下でのんびりと....実際は、ミゾゴイ情報で寄り道したので、予定は詰まってしまいましたが....草原の鳥、葦原の鳥、水辺の鳥などを狙ってみることにしました。
翌日の日曜日の午前中は、小春日和の気持ち良いお天気でした。涸沼の岸辺で携帯椅子に座って待ち構えていると、向こう側からハシブトガラスにモビングされた、タカの仲間が飛んでくるのが目に付きました。
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このタカの仲間が何であるか、だいぶ距離があって良く分かりません。見つけたときは、オオタカの若鳥であると思ったのですが、....モビングするカラスを振り切った後は、悠々と滑翔して旋回しながら、次第にこちらに近づいてきてくれました。
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初列風切の先端が、黒色に見えます。これは、オオタカの若鳥にはありえないと思いました。頭を下に向けて滑翔するときの姿勢も、チュウヒの体型に見えてきます。
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これがチュウヒであると決定付けてくれたのは、尾羽の裏側が一様に白っぽい色合いをしているところでした。オオタカであれば、数本の黒帯があるはずですが、それが認められません。また、初列風切が黒いところから、この個体はチュウヒの若鳥であろうと思います。
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携帯椅子に座って、野鳥の飛来を待っていました。葦原のオオジュリンを撮影した後、少し落ち着いて腰を下ろしていると、湖畔の立木の中から、いきなりタカの仲間が飛び出しました。水面上の低い位置を、一直線に飛翔して行きます。瞬間的に、オオタカのスクランブル発進であろうと理解しました。....というのも、以前、多々良沼でこれと同じ状況で、水面上を飛翔したオオタカが、カモ類を狩って岸辺に押さえつける状況を目撃したことがあったからです。
私も、弾かれるように立ち上がって、望遠レンズでその姿を追いかけました。
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この画面には、右側にマガモのペアが写っていますが、その先の方向は葦原に隠れて見えません。オオタカが葦原の向こう側に入って、間もなくカモ類の群れが一斉に飛び上がりました。サギ類も一緒に舞い上がり、大変な騒ぎです。その後、葦原越しに目を凝らして見ていましたが、オオタカの姿を確認することは出来ませんでしたから、恐らく狩りは成功したものと思われます。
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by coffeeto | 2013-11-28 06:00 | タカ目

タカ渡り~その⑤ハチクマ、ノスリ@白樺峠

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オッと! いきなり大きなタカが出てきて、何だ!何だ? と言われそうですが、ハチクマです。この写真は、三連休の中日に当たる9月22日(日)に撮影しました。我が国へ渡ってきて繁殖期を過ごし、これから越冬のために南の国へ渡って行こうというところです。風切羽に痛みが目立ちますが、このシーズン中、このハチクマには羽を痛めるような、色々なドラマがあったことでしょう.....。お疲れ様でした。元気に渡って行ってください。そして、来年もまた、元気な姿を見せてください。
この日も、白樺峠のタカ見広場に三脚を据えて、愛用の望遠レンズを覗いていたところ、思いもかけず、あしだち(足立・自然にふれあう会)のメンバーから声を掛けられました。都内から一泊二日の日程で、わざわざ6名のメンバーがタカ見の見物に来たとのことです。思わぬところでお会いできて、陣中見舞いに足を運んだら、逆におやつの差し入れまで頂いてしまいました。ありがとうございました。
連休の初日に比べ、この日はタカ類の出現頻度が低かったのですが、このハチクマはたまたますぐ頭上を通過してくれましたから、私のカメラ (オリンパスE-5+ZD300mmf2.8) でも、こんなに大きく撮影することができました。ただ、ちょっと露出がアンダー気味であったところが悔やまれますが.....。
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こちらのハチクマは、痛みの少ない比較的綺麗な羽衣をしていて、翼下面のタカ斑模様も綺麗に出ています。初列風切の先端の6枚は、羽の裏側が黒くありません。また、頭部に褐色の羽があり、胸から腹部に掛けて横斑が認められますから、♀の成鳥になります。頭部もエンピツの先端のように細くなっていて、ハチクマの特徴がよく分かります。
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こちらの個体は、下面がかなり黒っぽい色合いです。ハチクマは、もともと羽衣の模様に個体差が多く、白っぽいものから褐色のもの、黒っぽいものまで色々なタイプがいるようですが、この個体は特に黒いですね。
カラスではありませんが、サシバの暗色型に準えて、ハチクマの暗色型と言いたくなるような個体です。
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連休2日目は、前日に比較してハチクマがとてもたくさん飛んでくれました。これは、ハチクマをほぼ前方から撮影したものですが、この写真を見ると、頭部が青灰色をしていることが分かります。これは、ハチクマの♂の個体になります。♀にはこのように、頭部が青灰色をした個体はいません。
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9月21日(土)からの三連休は、二泊三日の車中泊で白樺峠のタカ渡りを観察する予定でした。金曜日の夜に自宅を出発し、諏訪湖サービスエリアで仮眠を取って、土曜日の早朝に白樺峠に到着したので、当初の予定では車中で三連泊することにしていました。でも、カメラやスマートフォンの充電や、照明用に使っていたディープサイクルのサブバッテリーが、この前夜、突然使えなくなってしまいました。接続していた300Wのインバーターの緑のランプが、突然赤色の点滅を始めて異常を知らせてくれました。連休最終日まで、のんびりと車中泊を予定していたのに.....ラジオの交通情報で、この日中央高速に50キロの渋滞発生を案内していたことと、このアクシデントの発生で、一日早く切り上げて帰宅することを決めました。そんな訳で、白樺峠のタカ渡りの紹介は、このノスリの写真で最後になります。
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ノスリは、国内で繁殖する個体もいますが、多くは越冬のために我が国へ渡ってくる冬鳥です。下面はとても白い色合いで、翼角の褐色斑と腹巻のような褐色の帯が一番の特徴です。それよりも、この体つきに注目してください。とても太目の体型で、ほかのタカ類のようにスマートとはいえない、メタボリックな体つきです。
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たまたま、ノスリの羽の上面を撮影した写真を撮ることができました。各羽の羽縁に、白色の斑が出ていることが分かりますから、幼鳥かな?と思いましたが、図鑑を確認すると、成鳥でもこのように白色の斑が出るようですから、これだけでは成幼の判定は難しいですね。
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by coffeeto | 2013-10-05 06:00 | タカ目

タカ渡り~その④サシバ、チゴハヤブサ@白樺峠

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白樺峠が、タカ渡りのメッカであるということは、今更言うまでもないことですが、天候などの条件により、その日通過するタカ類の個体数には、随分と開きが出るようです。上手くタイミングが合えば、一日で数1,000羽が渡って行く、感動的なシーンに遭遇することもできるのでしょうが、そんな日を狙っても、そうそう当たるものではありません。
三連休の2日目は、前日まで続いていた好天気が、少しづつ下降線を辿り始めたようで、通過するタカ類の数は、さらに少なくなったようです。
前日は、タカ見広場から見て、左側の白樺峠側を抜ける個体が多かったのですが、この日は、右側の谷筋を飛翔する個体が殆どで、おまけにかなり高い所を飛びましたから、観察条件は良くありません。
そんな中で、この個体は比較的近くを飛翔してくれました。胸の部分はベッタリとした暗褐色であり、また胸から腹にかけて横斑が認められますから、サシバの成鳥♂の個体になると思います。
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こちらの個体も、割合近いところを飛翔してくれたサシバです。胸の部分の暗褐色斑に白い羽が混じって、上の写真の個体に比べると、淡い色合いになっていることと、腹部に横斑が認められますから、♀の成鳥になると思います。
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この個体は、下雨覆と体下面が一様に暗褐色の色合いですから、サシバの暗色型になると思います。
たくさん通過していくタカ類の中には、下から見ていると色の薄い個体や濃い個体、その中間型の個体など様々です。殆どのサシバの体下面は色が薄いのですが、時折このように色の濃い個体も通過していきます。
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タカ見広場から、上空を仰ぐように観察していますから、殆どのタカ類は、その下面しか見ることができません。でも、この個体は、たまたま上面の様子が写っていました。......写ってはいたものの、ほんの小さくしか写っていなかったので、大きくトリミングしても、この程度が精一杯です。残念ながらこの写真からは、上面の模様は一様な褐色であるということくらいしか分かりません。
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翼の先端が尖っているタカが飛翔してくれました。ちょっと見難いですが、黒いほお髭が見て取れますから、サシバやハチクマなどと違って、これはハヤブサ科に属するタカの仲間の特徴になります。
特に注目するところは、下腹部にあたる部分に赤色味があるところです。チゴハヤブサの脛羽は赤褐色をしていますから、ここが確認できればチゴハヤブサと識別するポイントになります。
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チゴハヤブサの翼端は、ハヤブサに比べてより鋭角で顕著に尖っています。この写真は、チゴハヤブサをやや前方から撮影したものですから、正確な比較はできませんが、翼の尖り具合は分かると思います。
また、この写真ではハッキリと写っていませんが、胸から腹に掛けて黒褐色の縦斑は、かなり太めについています。
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by coffeeto | 2013-10-03 06:00 | タカ目

タカ渡り~その③ツミ、ノスリ、ミサゴ@白樺峠

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9月21日からの三連休を利用して、長野県の白樺峠でタカの渡りを観察してきました。お天気に恵まれ過ぎて、初日は直射日光の洗礼を受け、辟易しながらの探鳥でしたが、サシバやハチクマなどを中心に、たくさんのタカの仲間が通過して行きました。前々回はサシバについて、前回はハチクマを紹介しましたから、今回はその合間に観察することができた、他のタカ類を紹介します。
先ずは、小型のタカの仲間であるツミです。ハトより一回り小さい体型であるうえ、かなりの上空を飛翔しましたから、ゴマ粒程度にしか写っていません。この写真は、思いっきりトリミングしてあるので、ちょっと見難い画像になってしまいましたが、雰囲気は分かっていただけると思います。
シルエットだけを見ると、翼幅が広いですから、ヒバリが囀りながら飛翔しているときの姿に良く似ていると思います。
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一応、ツミということで紹介していますが、ハイタカ属の仲間はオオタカにしてもハイタカにしても、姿形が大変よく似ています。大きさの違いが一番確実な識別ポイントであり、その中でツミが一番小さい種類になります。しかし、これだけ上空を飛翔すると、羽衣の詳細を見たり、大きさを比較する対象もいませんから、識別は難しくなります。
翼の幅の広さと、尾羽の長さのバランスからツミとしましたが、私にはこれ以上の確実な識別眼がないので、ちょっと自信がありません。
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サシバやハチクマに混じって、時折その姿を見せてくれたのはこのノスリです。白樺峠を通過していくタカの渡りの中で、殆どの種類は夏の間、我が国で繁殖して、これから越冬地である南の国へと向けて移動していきますが、このノスリはちょっと違います。北の国で繁殖して、わが国で越冬するために飛来してきます。(国内で繁殖する個体もいます。)
ノスリの下面はとても白っぽい色合いで、お腹にある腹巻のような褐色のベルトと、翼角にある褐色斑が特徴です。
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たまたま、近くをサシバが飛翔してくれました。ノスリは、全長55cmですから概ねカラス大です。翼の幅が広く、体も太めですから、ズングリムックリといった表現が合っていると思います。それに引き替え、サシバは全長49cmですが、見た目には一回り以上小さい、とてもスマートな体型をしています。(両者は高度差のため、見掛けの大きさが異なります。)
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この日は暑さに喘いで、次第に注意力が低下しているのが分かりましたが、午後になって見慣れない(?)タカが飛びました。なんと、ミサゴです。海岸や湖沼などで魚を獲って生活するタカですから、こんな山の中を飛ぶとは驚きです。
ミサゴの首から胸の部分にある褐色は、♂は狭く、♀は広いですから、この帯の出方で、雌雄の識別ができます。とすると、この写真の個体は白飛びしていて分かりにくいですが、多分♂の個体であろうと思います。
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実は数年前にも、ここ白樺峠でミサゴを観察したことがあります。だから、今回観察したのは偶然ではないと思います。近くを流れる梓川沿いにいくつかある、ダム湖で魚を獲っているのでしょうか? それとも、北で繁殖したミサゴが、越冬のために南へ渡っているのでしょうか?
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by coffeeto | 2013-10-01 06:00 | タカ目