カテゴリ:カイツブリ目( 22 )

冬羽のアカエリカイツブリ@銚子

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アカエリカイツブリという名前は、夏羽の時に首から胸にかけて赤褐色に換羽するところから、この名前が付けられていますが、冬羽では、この写真のようにあまり目立たない羽衣をしています。その名前の由来はよく分かるのですが、では何故、夏羽と冬羽では羽衣に差が出るのでしょうか?....繁殖期を迎える夏羽では、♂は番いの相手を探すため、より目立つ羽衣で♀の気を引くというのは、スズメ目のオオルリやキビタキなどを見ればはよく分かります。チドリ目でもエリマキシギなどはそうですね。でも、カイツブリの仲間は♂も♀も同じような姿の夏羽に換羽しますから、異性の気を引くためという説明がつきません。
カモの仲間は、冬羽の間、♂はとても綺麗な羽衣をしていますが、夏の繁殖期の頃は完全換羽して、全く飛べなくなるので、目立たない羽衣に換羽します。これもその理由が頷けるものです。
それではカイツブリの仲間は、何故♂も♀も、夏と冬のシーズン毎に換羽するのでしょうか?....何かの必然性があって、そのように進化してきたものだと思いますが、私にはその理由がよく分かりません。
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この日訪れた漁港では、船溜まりの岸壁のすぐ脇に、冬羽のアカエリカイツブリが浮かんでいました。すぐ足下に浮かんでいるところを撮影できましたから、このように画面いっぱいのアップの写真が撮れました。
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さて、この写真では、アカエリカイツブリの脚の様子が分かると思いますが、カモ類やカモメの仲間のような水かきがありません。このように、足指が分かれている形状を弁足(べんそく)と言います。ちなみにカモ類の水かきのような足指は、蹼足(ぼくそく)と言うのだそうです。
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やや後方から撮影したこの写真では、お尻の下に弁足を広げているのが見えますね。このように、体の一番後方部分に足がついていることで、カイツブリは効率よく推進力が得られているとのことでした。
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この写真は、正面から撮影したものですが、頭部の形状だけを見ると、何だか冠羽の形状からして、冬羽のカンムリカイツブリのように見えてしまいます。アカエリカイツブリの頭部は、かまぼこ型だとばかり思っていましたが、このような冠羽があったんですね。
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さて、こちらは大きな魚を捕まえて、飲み込むのに四苦八苦しているところで、文字通り目を丸くして悪戦苦闘しているところです。
ふと気が付いたのですが、虹彩が黄白色をしていますよね。上の写真の個体は眼が暗色でしたから、ここだけ見ると何だか違う鳥のように思えてしまいます。
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このアカエリカイツブリは、捕まえた魚を何回も咥え直しながら飲み込もうとしていましたが、なかなか上手くいきません。....上手く飲み込めたかどうか、最後まで確認できませんでした。....それにしても、この虹彩の違いは単なる個体差?それとも亜種の違いでしょうか?
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by coffeeto | 2014-03-20 06:00 | カイツブリ目

夏羽のハジロカイツブリ@銚子

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この3月いっぱいで、勤め上げた職場を定年退職することになりますが、やっとのことで定年後の第二の職場が決まり、ホッとしています。今までの職場は、昨日(3月10日)から自宅待機となりました。これで4月から新しい職場へ出勤するまで、安心して自然観察に取り組めます....と言いたいところですが、仕事の引き継ぎやら退職手続やらで、なかなかゆっくりと出掛けることが出来ません。第二の職場も、カレンダー通りの出勤になりますから、今までどおり週末だけのお楽しみになりそうです。
情報を貰って、3月8日(土)に銚子市へ出掛けてきましたが、漁港の中で夏羽のハジロカイツブリを観察することが出来ました。
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ハジロカイツブリは、冬鳥として海浜や湖沼で観察することが出来る水鳥です。だから、夏羽が見られるのはこの時期だけの限定となります。夏羽はこのように、首から頭部にかけては黒色になりますが、バレエのプリマドンナのような金色の飾り羽と、赤い眼がとてもよく目立ちます。
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首から上の後姿が撮れましたが、後頸から頭部にかけては、金色の飾り羽を除き一様に黒色をしています。脇腹には、赤褐色の羽が出ていますが、お尻は冬羽と同じで白色です。
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たまたま、ハジロカイツブリが並んでくれましたが、左側が夏羽で右側が冬羽になります。羽衣の違いを比較するのにちょうど良いサンプルになりますね。冬羽は上面が黒褐色で、脇腹から下は汚白色ですが、夏羽では上面の黒褐色は変わらないものの、脇腹から下が赤褐色をしています。また、首から上の羽衣も随分異なっています。
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右側が夏羽に移行した個体ですが、首から上は黒くなっていて、金色の飾り羽と赤い眼がとてもよく目立ちます。くちばしがやや上向きになっているのは、冬羽でも夏羽でも変わりませんね。
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右側は、冬羽の個体ですが、よく見ると金色の飾り羽らしきものが出てきているのが分かります。そうすると、この個体は冬羽から夏羽へ移行途中であるということが分かりますね。
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by coffeeto | 2014-03-14 06:00 | カイツブリ目

ミミカイツブリとアカエリカイツブリ@長生

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海ガモたちがたくさん来ているという情報をいただき、足を運んできたのは1月11日のことでした。冬晴れの九十九里浜には、冷たい海風が吹き付ける、厳しい環境でしたが、浜辺からは沖合の波間に海ガモの群れをしっかり確認することができました。ビロードキンクロの群れの中にアラナミキンクロがいるとの話でしたから、是非観察したいと思ったのですが、残念ながら見つけることは出来ませんでした。
しかし、観察していた突堤の先端から、間近にカイツブリの仲間を観察することができました。ほんの2〜30mほど先のところで、ミミカイツブリがしきりに潜って魚を獲っていましたが、上手いものですね。しっかりと小魚を咥えて、浮かび上がったところを撮影することができました。
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ミミカイツブリは、同じカイツブリの仲間のハジロカイツブリとよく似ていて、頭部から背面にかけて黒褐色ですが、胸からお腹にかけては白色のツートンカラーです。羽衣で異なるところは、ハジロカイツブリの耳羽は褐色でくちばしは少し上に沿っていますが、ミミカイツブリの耳羽は黒褐色でくちばしは真っ直ぐです。どちらも虹彩が赤色であるところは同じですね。
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図鑑によれば、カイツブリの仲間の中でも、ミミカイツブリがいちばん胴長に見えるという解説がありました。ほかのカイツブリが横に並んでくれたら分かりやすいのですが、そう言われてみれば胴長に見えなくもありません。
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ここでも、ミミカイツブリが潜水漁を成功させたようです。見事に小魚を口に咥えて、水面に浮かび上がってきました。私がカメラを構えている間に、何回も魚を咥えてきたわけですから、その成功率はかなり高いものと思います。
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こちらは、少し沖合いに浮かんでいたアカエリカイツブリです。体長はミミカイツブリより二周りくらい大きく、くちばしが黄色くて長めであるところが特徴でしょうか。
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首を少し傾げていますが、体が大きいですから、こちらも胴長に見えてしまいます。正確にはメジャーを当てて計測しなければ分かりませんが、ミミカイツブリの胴長とどっこいどっこいではないでしょうか?
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by coffeeto | 2014-01-25 06:00 | カイツブリ目

ハジロカイツブリ@神栖

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毎年、冬のシーズン中に何回かは銚子漁港へ足を運んで、カモメ類を観察するのを習わしにしていましたが、気が付いてみると今シーズンは、まだ一度も行っていないことに思い至りました。もう、カモメ達はたくさん渡来して、あの堰堤の上にびっしりと並んでいることでしょう。そんなカモメ達の姿を思い浮かべたら、堪らなく行って見たくなりました。....というわけで、早速出掛けてきました。
我が家から銚子までのコースは、高速道路を利用しても、利根川沿いの一般道を走っても、2時間半ほどかかります。ならば、料金の掛からない利根川沿いの道をということで、いつもこのルートを使っています。コースどりの関係で、波崎側から入ることになるので、まず始めに波崎新港の様子を見ることにしました。
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新港の水揚げ場は、ひっそりとして人影もまばらです。大津波で痛んだ岸壁の工事で、港の先端の岸壁の方へは入れませんが、その先に釣り人の姿が何人か見えました。今日は、港へ入港する漁船もないようですから、きっとお休みなんでしょう。水揚げのない港内は閑散として、カモメの姿もありません。繋留された船も少なく、広く水面が開けた港内に4羽のハジロカイツブリが浮かんでいました。
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とても良いお天気ですが、風が冷たいです。でも、ハジロカイツブリ達は、水に潜って餌取りをしながら、仲良く統率の取れた行動をしていました。
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ハジロカイツブリの羽衣は、今は冬羽ですから頭部から背面にかけては黒褐色で、喉から腹部にかけては白色のツートンカラーをしています。夏羽では、頬から喉の部分も黒くなり、耳羽の部分に金色の美しい飾り羽が出ますから、見違えるように綺麗に見えます。
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ツートンカラーの羽衣ですが、眼が赤いですから、これがワンポイントのアクセントになっています。同じ仲間のミミカイツブリはよく似ていますが、くちばしがハジロカイツブリのように反っていないことと、頬の白色の部分が眼のラインより上に盛り上がっていないところなどが異なります。
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閑散として鳥の少ない波崎新港でしたが、このハジロカイツブリだけが元気に泳ぎ回っていました。私の方はちょっと肩を落としつつ、波崎海水浴場の砂浜を確認してから、早々に銚子漁港へ向かうことにしました。
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by coffeeto | 2013-12-28 06:00 | カイツブリ目

涸沼と彩湖のカンムリカイツブリ見比べ

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11月17日(日)に、茨城県の涸沼で野鳥観察をしてきました。涸沼川が流れ込む河口付近に腰を据えて、じっくり観察していたところ、涸沼の湖面に何羽かのカンムリカイツブリを観察することができました。これはその時に撮影してきたカンムリカイツブリですが、顔に黒褐色と白色の斑模様が認められますから、この個体は幼鳥であることが分かります。
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こちらの個体は、同じく涸沼川の流れ込む河口付近で撮影したものですが、顔のまだら斑が認められず、黒褐色の痕跡のような斑がありますから、これは第1回冬羽であると思います。
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これも涸沼で撮影した写真です。たまたま、カンムリカイツブリが2羽で並んでくれました。右側の個体が幼鳥で、左側の個体が第1回冬羽になると思われます。この2個体は、その顔の模様に注目すると、その違いがよく分かると思います。
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11月24日(日)は、埼玉県の彩湖で野鳥観察をしてきました。ここでもカンムリカイツブリを何個体か観察することができました。この個体は、顔面に斑模様がなく一様に白色をしていますから、成鳥冬羽であると思います。
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彩湖のこの個体は、顔の周りは成長冬羽のように白いのですが、首の付け根付近に黒褐色の斑模様が残っています。これは夏羽の立派な飾り羽の名残なのでしょうか?それとも第1回冬羽の個体でしょうか?
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こちらの個体も彩湖で撮影したものですが、顔に幼鳥の名残の斑模様が残っています。この個体は、幼鳥から第1回冬羽へ移行途中であると思われます。
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by coffeeto | 2013-12-04 06:00 | カイツブリ目

海面のカンムリカイツブリ@銚子

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4月7日(日)に、銚子漁港へ足を運びました。この週末は、日本海を低気圧が発達しながら北上しましたから、各地で被害が出ていました。関東地方でも、天候が荒れて強風が吹くとの予報でしたから、銚子漁港へ避難してくる珍鳥がいるのではないかと思い、出掛けてみた次第です。
残念ながら、珍鳥を見つけることはできませんでしたが、思いもかけず晴天となってくれて、羽色も美しい夏羽のカンムリカイツブリを観察することができました。
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登頂の冠羽が冬羽より長くなり、顔の後方の耳羽に当たる部分に赤褐色の綺麗な夏羽が出ています。しかし、くちばしがピンク色のところは冬羽の名残です。夏羽になればくちばしは黒色へと変わります。
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海面を泳ぎながら、脚を水面上にあげてくれました。独特の形状の弁足であることが分かります。
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ほぼ正面方向から撮影したものですが、ライオンのたてがみの様に、顔の周囲に黒褐色の羽が長く伸びて、夏羽の特徴を形作っています。
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さて、こちらはまだ冬羽のままのカンムリカイツブリです。上の夏羽と比較すると、髭剃りをしてサッパリしたような顔立ちです。
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黒褐色の冠羽は夏羽のように長くはありません。また、顔の後部には茶褐色の美しい羽はなく、汚白色の羽が喉の面々へと続いています。
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典型的な冬羽のカンムリカイツブリです。このように首を伸ばして水面に浮かんでいることが多いですから、形状からすぐにカンムリカイツブリであることが特定できます。首の長さに比べて、胴体が短めであるように見えます。
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この個体は、顔の後部に僅かに赤褐色の羽が出てきて、冬羽から夏羽へと換羽途中であることが分かります。紅い虹彩は、冬羽から夏羽にかけて共通の特徴です。
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たまたま、アカエリカイツブリと行動を共にしている個体がいました。大きさはカンムリカイツブリが56cmで、アカエリカイツブリは45㎝ですが、この写真のカンムリカイツブリは、首を折りたたんですくめていますから、大きさ的にはあまり違いが分かりません。
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by coffeeto | 2013-04-13 19:07 | カイツブリ目

海辺で観察したアカエリカイツブリ@銚子

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4月7日に足を運んだ銚子漁港で、アカエリカイツブリを間近に観察することができました。
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アカエリカイツブリは全長45㎝のカイツブリの仲間で、関東地方では冬鳥として観察することができる鳥です。
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夏羽であれば、後頸部に赤褐色の羽が出て、名前の由来を示してくれるのですが、冬羽ですから全体に黒褐色と汚白色のツートンカラーの色合いです。
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ここでは、2個体のアカエリカイツブリが一緒に行動していました。
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ちょっと伸びをしながら脚を海面上に上げてくれました。脚は弁足であることが分かります。また、風切羽は褐色で、外辺に沿って僅かに白斑があることが分かります。
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成鳥冬羽であると思われます。くちばしの基部は黄色ですが、全体的に黒色です。
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by coffeeto | 2013-04-12 22:39 | カイツブリ目

海面のハジロカイツブリ@波崎

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冷え込んでいましたが、とても良いお天気に恵まれました。穏やかな海面に、真っ赤な虹彩がとてもよく目立つハジロカイツブリが浮かんでいました。
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ここには、ハジロカイツブリ6羽の群れが観察できました。
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関東地方では、冬鳥として観察することができるカイツブリの仲間です。
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ハジロカイツブリは全長30cmです。雌雄同色ですから、並んでいても♂と♀の識別ができません。
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撮影していると、すぐ間近に接近してきてくれました。
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意図的に撮影したものではありませんが、まさに水中に潜り込もうとしているところです。
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上空に飛来した鳥が気になるのでしょうか?振りかぶって上空を確認しています。
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たまたま正面から撮影することができました。両目が赤いことから、ちょっと異様な雰囲気に感じられます。
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by coffeeto | 2012-12-10 22:05 | カイツブリ目

みどりが池のカイツブリ

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ミズバショウとリュウキンカが水辺を彩る、戸隠森林植物園のみどりが池に、カイツブリがその姿を見せてくれました。春らしい雰囲気は十分に出ているのではないかと思います。
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既に夏羽に換羽した個体です。元気に泳ぎ回っていましたが、突然獲物を見つけたように身構えて、突進しようとするところを撮影できました。
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by coffeeto | 2011-05-17 22:46 | カイツブリ目

カンムリカイツブリ夏羽

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とても風の強い日でしたが、訪れた湖にはカンムリカイツブリが夏羽の姿を見せてくれました。顔の側面から後頸にかけて、赤茶色の羽が美しく出ています。全長56㎝ですから、日本で観察できるカイツブリの中では一番大きい種類になります。
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くちばしは、ピンク色をしています。関東地方では、カンムリカイツブリは冬鳥ですから、間もなく繁殖地へ渡去していきます。夏羽の美しい姿を見せてくれるのは、渡去するまでの今の時期だけです。
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by coffeeto | 2011-03-29 22:13 | カイツブリ目