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ヒレンジャクの群れ@前橋

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毎年3月になると、各地からレンジャクの群れが飛来したという知らせを頂くようになります。早い年には、2月中からやって来たという連絡を貰うこともあります。
2012年の12月のことですが、奥日光の戦場ヶ原へ足を運んだ時、ズミの実を食べる凛々しいキレンジャクの群れを観察することが出来ました。その年は、レンジャクの当たり年であったようで、神々しく飛び回る姿に魅せられてキレンジャクもう一度として、再度紹介させていただいたわけですが、その時は、ヒレンジャクも一緒に観察することが出来ました。
しかし、初冬の高原で餌探しをしていた、あのたくさんのレンジャクの群れは、厳冬期はいったいどこで過ごしているのでしょうか....?
私には知る由もありませんが、渡去前に下ってきて里山周辺で観察できるレンジャクの姿は、春先の季節の移ろいを記録するうえで、欠かすことのできない風物詩です。
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昨年12月に、嶺公園へ探鳥に行った際、一緒にカメラを構えていた方から、例年春先にレンジャクが訪れることで有名であるとして、この公園の存在を教えてもらいました。満を持して3月11日(火)に出掛けてみましたが、あれからもう3ヵ月半ほど経ったことになります。子供みたいに、この日が来るのを待ち遠しく、指折り数えて待っていました。
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上州の空っ風が吹き抜ける、とても寒い気候でしたが、風上に頭を向けて、枝先にジッと留まっている姿は、ちょうど良い撮影対象になりました。
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ヒレンジャクの英名はJapanese Waxwing とされています。(キレンジャクは、ただの Waxwing です。)このWaxwingの語源ですが、次列風切の先端に、蝋を塗ったような質感の部分があるところから付けられたということですが、名前の由来を知ると、実際に手に取って確認したくなりますね。(^^;;
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レンジャクが好むヤドリギは、他の樹に寄生する常緑低木で、その種子の周りには粘液層があるということです。これを食べたレンジャクが糞をすると、粘液が糸を引いたように伸びて、風にたなびいていました。
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そのヤドリギの木には、薄緑色をした実がたくさんついています。群れで飛来したヒレンジャク達は、我先にとその実を咥え獲っていました。
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この日は、たくさんの群れで飛来したヒレンジャクが、ひとしきりヤドリギで採餌した後、赤城下ろしの強風に耐えるように、一塊になって羽を休めていました。この写真には6個体が一緒に写り込んでいますが、全部で10個体を超える群れであったと思います。
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ここで確認できたのは、ヒレンジャクばかり10羽前後の群れで、残念ながらキレンジャクは入っていませんでした。両者が一緒に並んでくれたら、その羽衣の違いを比較できて面白かったと思います。尾羽の先は文字通り赤と黄色に色分けされていますから、説明は要りませんんが、図鑑を見るとヒレンジャクの体下面は、キレンジャクより赤色味が強いとされていました。
by coffeeto | 2014-03-22 06:00 | スズメ目
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