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穂先のベニマシコ@つくば

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都内では、このところの朝方の冷え込みが、10度を下回って5度に近くなり、寒くなってきました。いよいよ冬の到来を実感するような陽気です。
11月に入ってからは、渡来する常連の冬鳥をたくさん観察できるようになったと思いますが、赤い鳥のベニマシコを、まだ見ていないことに気が付きます。晩秋の頃からは、是非ベニマシコを撮影したいと思い、自然観察に出掛けるときは、意識して河川敷や湖沼の周辺へ足を運ぶようにしましたが、なかなか思うようにはいきません。
以前、つくば市の公園へ行った時に、近くを流れる川沿いにベニマシコが見られるという話を思い出しました。....群れでセイタカアワダチソウの種子を食べに来ている。....そうだ!あそこへ行けば、見られるかもしれない。
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12月1日(日)は、あしだち(足立・自然にふれあう会)の荒川河川敷野鳥調査があるから、終わったら行ってみよう。調査担当区の相棒Uさんを自宅へ送り届けて、脇目も振らず、現地へ向かいました。公園の駐車場に車を停めて、川へ直行すると、フィッ、フィッと鳴く声が聞こえてきました。これは直ぐにも見られそうだ。....ワクワクして足が速まります。
川の近くにセイタカアワダチソウの群落があり、既に数人のバードウォッチャーが並んでいました。....でも、しばらく待っても出てくれません。次第に人がいなくなり、気が付けば女性が一人だけカメラを構えていました。話をしながら待っていたら、その方が見つけてくれました。
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セイタカアワダチソウの群落はとても広く、向こう側までかなりの距離がありました。穂先に何羽かの個体が留まっているのがわかりましたが、赤い色の個体は確認できません。でも、黒褐色の翼に白帯が2本あるのが見えましたから、これはベニマシコ♀であるとすぐに分かりました。
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ひとしきりセイタカアワダチソウの種子を食べていた、ベニマシコの群れが飛び立ったときには、5個体が確認できました。小群でしたが、この写真の中には3個体が写っています。でも、残念ながら、写っているのは♀の個体ばかりで、赤色の美しい♂の個体は見られません。
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これは、いずれもベニマシコ♀の個体です。♂であれば頭からお腹まで赤い色の羽で彩られた、綺麗な姿が見られたのでしょう。でも、残念ながら♀の個体では赤味が認められません。胸から腹部にかけて淡褐色で、濃い褐色の縦斑が目立ちます。
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是非撮りたいと思っていた、ベニマシコの写真が撮れたのは良かったのですが、今回撮影できたのは♀の写真ばかりでした。できることなら燃え立つように色鮮やかな、赤い♂の個体を撮影してみたいものです。今シーズン中に撮影できるよう、これからも精力的にフィールドに足を運んでみたいと思っています。もちろん、ベニマシコに限らず、ほかの赤い鳥も撮れたら嬉しいですね。
by coffeeto | 2013-12-10 06:00 | スズメ目
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