ヘラサギの幼鳥@川越

f0055184_22183130.jpg
11月24日(日)に、知り合いから情報を頂いて、埼玉県川越市にある伊佐沼でヘラサギを観察してきました。
もう何年も前の事になりますが、鹿児島県の出水まで越冬するツルを見に行ったことがありました。ちょうど、川内川の高江干拓にカラフトワシが飛来している時でしたから、合わせてしっかりゲットしてきたわけですが、その際、カツオドリの飛翔も見られるという話で、少し足を伸ばして万之瀬川河口まで行ってきました。そこでヘラサギとクロツラヘラサギが、20数羽の群れで休んでいるのを見たことがありました。....その後、葛西臨海公園にクロツラヘラサギが入ったこともありましたが、....ヘラサギを見たのは、その時以来になると思います。あの時は、フィールドスコープで観察するだけでしたが、こうして間近に写真まで撮れるようになるとは思ってもいませんでした。
f0055184_22181294.jpg
この日は、前日に東京都の総合防災訓練に参加してきましたから、土日を使っての遠出ができません。仕方ないので、近郊の公園でうまくすればベニマシコの写真でも撮れるかな?...と思いながら出掛けてみたところ、知り合いから“伊佐沼にヘラサギ”の情報が入ってきました。
幸いそんなに離れていませんから行ってみると、直ぐに見ることができました。でも、中洲で寝たまま動く気配がありません。.....それではと、携帯椅子に腰掛けてじっくり待つことにしました。
....すると、間もなく動き始めてくれました。羽繕いなどをしていましたが、しゃもじの様な大きなくちばしでは、羽を繕うのも大変そう....
f0055184_22184953.jpg
長い間動く気配のなかったヘラサギでしたが、トレードマークのしゃもじを振りながら、いよいよ行動開始です。たっぷり寝たから、さあ、今度は餌獲りだといわんばかりの様子です。
f0055184_222657.jpg
水面にくちばしを突っ込んで、それを左右に振りながら、独特の方法で餌となる小魚などを探しています。しかし、水中でくちばしを左右に振っては、逆に魚を追い散らしてしまうように思うのですが、こんな漁法でも、効率よく餌獲りができるものなのでしょうか?
f0055184_22192013.jpg
上手いもんです!!....これは、たまたま横から撮影できたものですが、捕らえた小魚を、反動を付けて飲み込もうとしているところです。くちばしの間に、小魚が踊っているのが見えますか?
f0055184_2219898.jpg
それにしても、このくちばしは面白い形をしていますね。こんな形のくちばしですが、器用に使ってよく小魚を捉えることができるものです。まるで先端にカスタネットを付けたような形をしていますから、開いたり閉じたりするときに、カタカタ..と音が聞こえてきそうですね。(^^;;
f0055184_22185533.jpg
ここでもまた、小魚を捕まえることができたようです。くちばしの脇から、小魚の尻尾が踊っているのが見えますか?不器用そうに見えるくちばしですが、これだけ上手に餌獲りができるわけですから、これがヘラサギのくちばしが進化を遂げた究極の形なんですね。
f0055184_22183786.jpg
さて、ひとしきり餌獲りに動き回ったヘラサギが、またもとの中洲に戻ってきました。顎の下が痒い痒いと、脚を上げて掻く動作を見せてくれましたが、初列風切の下に注目してください。黒い羽が見えませんか?
f0055184_221818100.jpg
今度は、片脚を上げてグ-ッと伸びをする姿を見せてくれました。一緒に片翼も思いっきり伸ばしてくれましたから、ちょっと見えにくいですが、やっぱり初列風切の先端に、黒い羽があることが分かります。
f0055184_22251361.jpg
ちょうど上手い具合に、向こうを向いた姿勢でブルブルッと身震いをする動作を見せてくれました。これなら一目瞭然ですが、初列風切の一番外側の1枚の羽は黒褐色で、その内側の数枚は先端がやはり黒くなっているのが分かります。白一色であると思っていたヘラサギの風切羽には、黒い羽もあったんですね。...ということで、図鑑を確認してみたら、このように黒い羽が見えるのは、幼鳥か若鳥とのことでした。また、ヘラサギの若鳥は上くちばしが黒色に変わるようです。この個体のくちばしは肉色ですから、まだ幼鳥であると思われます。
f0055184_2218437.jpg
ヘラサギとユリカモメの姿が、鏡のような水面に映ってシンメトリカルな画になってくれました。ポカポカ陽気に恵まれた伊佐沼の、のどかな秋の一日の風景でした。
[PR]
by coffeeto | 2013-12-07 06:00 | コウノトリ目
<< 柿の木のヒヨドリ@見沼 オオバン@茨城 >>