マミチャジナイ@戸隠

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長野県の戸隠神社は、すぐ脇に駐車場があって誰でもすぐに参拝できる中社と、入口から杉並木を2kmほど歩かなくては参拝できない奥社が良く知られていますが、そのほか宝光社などとあわせて、全部で5社の社殿で構成されています。今回、私が自然観察のために足を運んだ戸隠森林植物園は、奥社へ続く参道に沿って、自然林がそのままの姿で残され、植物園が形作られています。そのため、歴史を感じさせるような巨木もたくさん見ることができます。
戸隠森林植物園には、10月の三連休を利用して行ってきましたが、初日は植物観察が中心となり、二日目は戸隠山への登山なども楽しんでいたため、野鳥観察に関しては思ったような成果が上がりません。焦りを感じながら、三日目は夜明けとともに朝食もとらずにフィールドへ飛び出しました。
早朝で、人っ子一人いない園内を、入口広場からモミの木園地に向けて進んだところ、散策路のすぐ脇のコブシの木に、たくさんのツグミの仲間が集まっていました。助かった~ッ!これで、野鳥写真も撮影できます。
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コブシの木に生っている赤い実を啄ばむために、たくさんのツグミの仲間が飛び交っています。見ていると、大体2個体がペアで鳴き交わしながら一緒に飛来しているようで、この木を中心にいくつものペアが飛び交っているようで賑やかでした。
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高い木の上を飛び回っていますから、なかなか撮影チャンスに恵まれません。上手く見える場所に留まってくれたこの個体は、ツグミの仲間であることはすぐに分かりますが、白い眉斑と眼の下にも白い斑が明瞭に出ていることから、旅鳥のマミチャジナイであることが分かりました。
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下尾筒が良く見える体勢で撮影することができました。でも、取り立てて何の模様も特徴もありません。強いて言えば、腹部から下尾筒にかけては白くて、尾羽の裏側は暗色であることが分かります。
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さて、この個体は、背面に白い線が1本入っているように見えます。これは、大雨覆いの各羽の先が白くなっていて、それが並んでいることから、白い線のように見えているわけですが、この羽縁の白い斑が出ていることによって、この個体は今年生まれの若鳥であることが分かります。
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マミチャジナイは、胸から脇腹にかけて橙色の班が広がっていますが、お腹は丸く白色に抜けています。雌雄同色とされていますが、♂の頭部は青味のある灰黒色で、♀の頭部は褐色であるようですから、観察条件が良ければ雌雄の識別も可能であると思います。
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戸隠森林植物園はとても広い場所ですが、散策路がよく整備されていますから、自然観察がしやすい嬉しい環境です。
でも、野鳥はどこでも見られるわけではなく、餌となる木の実や虫などがたくさん確保できる場所に集まって来ますから、どの野鳥が何を好んで食べるか、事前に確認しておく必要があります。それが分かれば、後はその場所へ行くだけです。
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このマミチャジナイは、コブシの実が好物であるようです。コブシの木には、他のツグミもたくさん集まっていました。また、ムギマキはツルマサキの実が大好物であるようです。慣れてくると、枝ぶりなどからツルマサキなどはすぐに見分けられるようになります。
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by coffeeto | 2013-10-25 06:00 | スズメ目
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