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越冬中のシメ@北本

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ピシッという鳴き声とともに、梢にコロッとした小太りの鳥が飛来しました。反射的に三脚を据えてレンズを向けると、がっしりした嘴のシメでした。逆光気味でしたから、オーバー目に露出補正して撮影したら、何とか見られる写真が撮れました。
夏羽の嘴は鉛色をしていますが、この個体は肉色であることから冬羽であることが分かります。また、眼先が黒いところで♂の個体であることが分かります。
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この写真では背面の様子がよく分かります。頭は茶色の帽子を被っているようで、後頸には淡い青灰色の羽があります。肩羽は濃褐色ですが大雨覆には白色から褐色のグラディエーションが認められます。初列風切は黒色ですが、初列雨覆と次列風切は、紺色の角ばった特異な形状をしています。
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枝被りのうるさい写真になってしまいましたが、これもシメ♂の個体です。胸からお腹にかけては一面淡褐色ですが、太っちょのお腹がよく分かりますね。体の大きさに比較して、小さい足指は肉色をしています。
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こちらは地面に降りて採餌していたシメ♂の個体です。手前の葉が被ってしまいましたが、後頸部にある淡青灰色の羽の色が良く出てくれました。
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さて、ここからはシメ♀の個体です。やはり地面に降りて採餌しているところを撮影したものですが、背面がよく見えますので♂の個体と比較してみたいと思います。まず、頭部はかなり淡色ですね。後頸には青色味がありません。肩羽はやや淡い感じです。大雨覆には♂に見られるグラディエーションがなく、ほぼ白一色です。また、初列雨覆も白色で、僅かに青色の羽が認められる程度です。
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前から撮影したものですが、眼先が褐色であるところが♂と明瞭に異なるポイントです。また、くちばしの下のよだれ掛けが、ベッタリとした黒色であるところから、成鳥であることが分かります。
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こちらの個体もシメの♀です。くちばしの下のよだれ掛けに注目すると、黒色の部分に褐色の羽が混じっていることが分かりますから、第1回冬羽の個体になると思われます。
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昨年生まれの若い♀ではありますが、目つきはとても鋭いですね。
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第1回冬羽の♀の個体を背面から確認できる写真です。♂と違って、頭部が大変淡いところと後頸部に青色味がないこと、初列雨覆が淡色であることなど違いがよく分かります。とくに注目すべきは、背面の各羽です。淡色の羽縁があり、うろこ状に見えるところから、第1回冬羽の個体であると判別できます。
by coffeeto | 2013-01-14 18:00 | スズメ目
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